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第26話
店を出ながら言う。
「んで、どっちが美味いか」
「決めようぜ」
湊は袋を見た。
それからほんの少しだけ口元を緩めた。
車に戻り榊原が言う。
「お茶買ってくる、先食べてて」
湊は小さく頷いた。
車の中
湊は袋を開ける。
鮭と明太子
少しだけ迷う。
それから明太子を取った。
一口。
炊きたての米、明太子の塩気。
手が止まる。
もう一口食べる。
胸の奥が、少しだけ熱くなる。
気づいたら、目の奥が滲んでいた。
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