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二重の拘束と、愛玩具(シリコン)への宣戦布
直人の「一人の時間(安眠)を確保したい」という切実な願いから始まった作戦が、レオンの「度を越えたポジティブな解釈」と「無機物にさえ牙を剥く嫉妬心」によって、さらなる迷走を見せる番外編です。
番外編
1. 整備士の完璧なる防衛策
横須賀基地での激務を終え、ようやく手に入れた二人揃っての休日。
だが、直人には一つだけ深刻な、そして切実な悩みがあった。
隣に座るエリート3佐・レオンの視線が、
ここ数日、明らかに「休暇をすべてベッドの上で費やす」と決めた猛獣のそれなのだ。
このままでは、身体が持たないどころか、
録り溜めた番組を消化することさえままならない。
(……これだ。これしかない)
直人は、意を決して紙袋を差し出した。
中には、最新型の超高級シリコン製オナホール。
「……おい、レオン。これ、やるよ。お前へのプレゼントだ」
「僕への……? 直人さん、これは……」
レオンが嬉しそうに目尻をさげる。
「ああ、そうだ。いいか、レオン。お前、たまには……その、自分で『発散』するってことを覚えろ。それを相手に、今夜は……うまくやってくれ。頼むから、おれを寝かせてくれ」
直人は、自分の「大人の配慮」と「完璧な作戦」に内心でガッツポーズを決めた。
これで今夜は八時間、泥のように眠れるはずだ。
一方のレオンは、シリコンの感触を確かめながら、
その瞳を熱っぽく潤わせていた。
(……直人さん。わざわざこんなものを用意してまで、僕との夜をさらに『深化』させようとしてくれるなんて……。なんと、なんと献身的な愛だ……!)
「分かりました、直人さん。あなたのその期待……全力で応えてみせますよ」
「おう、分かってくれりゃいいんだ。じゃあ、おやすみ!」
直人は意気揚々と寝室へ向かった。
二人の間の致命的な「ズレ」に、一ミリも気づくことなく。
2. 開幕:すれ違いのプレリュード
「……待て。レオン、なんでお前がここにいる」
一時間後。
寝室に入ってきたレオンは、一人で発散するどころか、
無駄のない動きで直人をベッドに押し倒した。
「直人さん、準備はできていますよ。あなたがくれた、この『画期的な道具』を使う準備が」
「は? いや、だから、それはお前が一人で使うための……っ、あ……っ! 冷てぇ!!」
直人の抗議は、
冷たいローションと共に、
自身の昂ぶった場所に無理やりオナホールを被せられた衝撃でかき消された。
「お前……っ、何考えてんだよ! それはお前が一人で使うためのもんだろ!?」
「一人で? いえ、直人さん。そんな寂しい使い方は失礼です。これはあなたに装着し、僕が後ろから抱くことで、あなたに『前後の同時快感』を与えるための……最高のご褒美でしょう?」
「違う! 断じて違う!! おれの言葉のどこをどう解釈したんだよ!!」
3. 地獄の二重奏と、ねっちこい蹂躙
だが、一度火がついたレオンの暴走は止まらない。
レオンは直人の逞しい双丘を割り、自身の熱い楔を、直人の後ろの穴へと一気に沈め込んだ。
「……ひ、あぁぁぁっ!!」
背後から脳を揺さぶるようなレオンの衝撃。
それと同時に、レオンの空いた手が、
直人のモノに被せられたオナホールをがっしりと掴んで激しく上下させる。
「見てください、直人さん! この感触、あなたの締め付けを何倍にもして僕に伝えてくれる……。天才ですか、あなたは!」
「天才じゃねぇよバカ!! 離せ、……っ、あ……ぁ、……やめ……っ、同時は……狂う……っ!!」
レオンの腰使いは次第に粘り気を帯び、
直人の最奥——最も敏感な場所を、肉壁を削り取るように深く、重く突き上げる。
一突きごとにじっくりと時間をかけ、引き抜く時はわざと速度を落として内壁を逆撫でする。
「……ん、……っ、……レ、オン……それ、……ひ、酷……っ、あ……っ!」
背後からの、粘膜を直接引き摺り出すような重厚な摩擦。
それと同期するように、レオンは手にしたオナホールをさらに強く、ミチミチと音を立てるほどに握り込み、ひねりを加えた。
「ほら、前もこんなに……。シリコンの襞(ひだ)があなたの先端に絡みつくたびに、腰が跳ねていますよ。……直人さん、あなたは今、僕とこの玩具に、全身を隅々まで解体されているんです」
「あ、……あぁぁぁっ!! やめ、……っ、出し……っ、もう、出る……っ!!」
「ダメです。まだ中の僕を、こんなに必死に締め付けているじゃないですか。……ほら、もっと感じて。もっと僕を感じて、可愛い顔を見せて……」
4. 修正:愛玩具への理不尽な嫉妬
しかし、絶頂が近づくにつれ、レオンの心境にある「影」が差し始めた。
手の中で、オナホールが直人の熱を帯び、
直人の吐息に合わせて卑猥に蠢いている。
直人は今、自分の質量だけでなく、
この「ただの塊」によっても声を上げ、腰を跳ねさせている。
(……この感触……この、締め付け……)
「……直人さん」
「ん、……ぁ、……レオン、……っ、もう、……っ!!」
レオンは突然、腰の動きを止め、直人を掴んでいたオナホールの動きもピタリと静止させた。
「……っ!? ……おい、……なんで、止める……っ」
直人は、絶頂の淵で放り出され、涙の浮かんだ瞳でレオンを振り返る。
「……なんか嫌です。……、気に食わない」
「……はぁ? ……何が、だよ……っ」
レオンは、手元のオナホールを忌々しげに睨みつけた。
「あなたが僕以外のもの……たとえ、あなたが用意したただのシリコンの塊であっても、それでこんなに可愛い声を出し、中をヒクつかせているのが耐えられない。僕のプライドが許しません」
「……お前……っ、自分で最高だって言ってたじゃねえか……っ」
「それはそれ、これはこれです。直人さん、今、あなたの先端を擦っているのは僕の指ではありません。どこの誰が作ったかも分からない無機質な突起だ。……それに、あなたの一部がこんなに淫らに反応しているなんて、……許しがたい」
レオンは、忌々しげにオナホールをベッドの下へと投げ捨てた。
「ひ、……あっ、……お前……っ!!」
前方の刺激を突然奪われ、中途半端な快感に取り残された直人が声を上げる間もなく、
レオンは直人の逞しい身体を強引にひっくり返し、正面から組み敷いた。
「……僕の指と、僕の舌と……僕の熱だけで、イってください。不純物は、もういらない」
レオンは直人の先端を自身の指で強引に、
かつねっとりと直接擦り上げ、
同時に再び自身の楔を直人の最奥へと、
先ほどよりもさらに深く、重く、叩き込んだ。
「ひ、……ああああぁぁぁぁっ!!!」
「……そうです、直人さん。……僕の声だけを聞いて、僕の熱だけを感じて……。……あなたを壊すのは、世界で僕だけでいい」
嫉妬に狂ったレオンの執拗な愛撫は、
道具を使っていた時よりも遥かに密度を増し、
直人はもはや思考を維持することさえできなくなった。
5. 結末:搾取のあとに残るもの
数分後。
直人は、一滴残らず絞り取られた廃人のような姿で、
ビクビクと小刻みに震え、虚空を見つめていた。
その瞳には、もはや焦点すら合っていない。
「……素晴らしい体験でした、直人さん。やはり、僕たちの愛に余計な仲介者は必要ありませんでしたね」
満足げに直人を抱きしめ、首筋に鼻先を埋めるレオン。
その腕の中で、直人は消え入るような声で呟いた。
「……おれが、……バカだった……」
少しでも楽をしようと買い与えた玩具が、
かえってレオンの独占欲を暴走させ、
自分の首をさらに絞めることになったのだ。
寝る時間を確保するどころか、
新しい「遊び」と「嫉妬の種」を教えてしまった自分を呪いながら、
直人はレオンの熱に浮かされるように、気絶にも似た眠りに落ちた。
一方のレオンは、眠る直人の頬に優しくキスをし、幸せを噛みしめていた。
(直人さん、あんなに恥ずかしがって……。本当は、こうして僕だけにめちゃくちゃにされたかったんですね)
二人のズレは、最後まで埋まることはなかった。
けれど、直人を一滴残らず搾り取ったレオンの顔には、
この世の春を謳歌するような、満面の笑みが浮かんでいた。
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