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第25話 サンタってそういうもんだっけ?※
「うあ、可愛いって言う準備してたんですけど……可愛いってか、どエッチだ〜……」
「どエッ……クソ恥ずい……」
乃亜からのクリスマスのリクエストは、なんとも趣味が悪いことにミニスカサンタだ。タッパが一七七センチあって、しっかり筋肉付いてる俺に対してそれ。
衣装は袖無しの紅白ワンピで、上に同じく紅白のボレロを羽織ってる。ワンピースは布が薄くて、完全エロ目コスプレって感じ。
正面の鏡に映った自分は、まあ、顔が良いから似合ってるか? ただ身体はしっかりゴツい。肩周りはボレロで隠れるけど、足が筋肉質で男だなあという感じ。
スタンドライトの明かりだけにして部屋を暗くしているから、昼白灯で煌々と照らされるよりは幾ばくかマシに見えると思いたい。身体の前でミニスカの裾を手でぎゅっと掴んで下に引っ張っているものの、後ろは三分の一ほど下ケツが見えている。
ミニスカは末広がりのフワッとしたタイプだが、胴回りは結構タイトな作りをしていて胸がきちぃ。そのほか白のニーハイと黒のガーターベルトが付属品。ガーターベルトが太ももに食い込んでいて、外してもくっきり跡が残るだろうことは間違いない。
「えー、これパンツ穿いてます? 穿いてない?」
「ひゃっ! ン……ッおい……っ」
正面から軽く腰を抱くように両腕を回されてケツに手が触れる。穿いてないからムニッと素肌に指が食い込んだ。
「うおっ、穿いてない。エッチだぁ。良い子にしてりゃ大人にもサンタさんが来てくれるんすねぇ。欲しいって言った希望通りのプレゼントがクリスマスに貰えんの初めて」
「あッ……こんなんが初めてかよ……んンっ……」
ケツを手のひらで撫で上げられて、乃亜の胸元に置いた両手できゅっとシャツを掴んだ。乃亜の言葉って時々子どもの頃の闇を感じんだよなあ。そんでついつい甘やかしたくなる。
「えへへ、プレゼントにミニスカサンタ姿の四季さんが貰えるなんて、人生最高のクリスマスです」
「これくらいで満足してんな。ちゃんと俺が叶えてやっから、好きなだけワガママ言っていーよ。物理的に可能な範囲なら」
嬉しげに笑う乃亜を見上げて言うと、乃亜はきょとんと目を丸くした。それからへにゃ〜っと笑って、ケツを撫でていた手を背中に回してぎゅっと抱き締めてくる。
「えー、じゃあ……ミニスカサンタさんのオナニーが見たいなぁー、とかでもいーんすか?」
「んえっ、あー、まあ……良いでしょう。お前、爽やかな顔しといて案外スケベ親父みてーな趣味してるよなぁ」
甘えた声でおねだりされ、ちょっと悩みつつ了承した。おねだりの内容は可愛くねーけど、まあ良しとする。
「スケベ親父っすかぁ? 恋人のミニスカサンタ姿のオナニーが見たいって結構オーソドックスだと思うんすけど」
「そうかぁ? 普通にキモくねぇ?」
「ええーっ、キモいかなぁ……やだ?」
「ヤじゃねーよ。なんかこう、好きなやつからエロい目で見られんのは寧ろ嬉しいっつか……ゾクゾクする。俺もスケベだなー」
そう言って、ちゅっと軽く口唇に口づけた。性欲の対象として見られんのは、俺は嬉しい。乃亜はこれまでノンケだし、俺に対して性欲を示してくれることで安心出来る部分もある。男女もそうかもしれねーけど、セックスレスになると大抵そのまま終わってくもんで、別れる前ってレスになってんだよな。あーいかんいかん、あんま考えないようにしよ。乃亜は乃亜。
「エッチなサンタさんかわいー。鼻血出そう」
「気に入ってくれたならまあ良かったよ」
腰を抱かれてベッドまで連れられ、すとんとベッドに腰を下ろす。ベッドに足を上げて、ごろんと横になった。ミニ丈のスカートが心許なく、太ももをくっつけて足を伸ばす。
「そんで? どーすりゃ良いの?」
「フツーに、このカッコのままエッチなことしてんの見たいっす。いつも夢中になって顔くらいしか見らんないから、折角今日は俺のためにかわいーカッコしてくれてんだし全身じっくり見たいなぁーって」
「んー、分かった。じゃあ、気が済むまで見てて」
そうは言ったものの流石に気恥ずかしく、顔を横に向けて乃亜から目を逸らす。布の上から自分の胸元に手を這わせ、指先で乳首をカリカリ引っ掻くと、乳首がぷくっと勃ち上がった。薄い布越しに乳首の形がしっかり浮かび、それを指の腹や爪で捏ねたり引っ掻いたりと弄っていく。足がむずむずしてきて、自然と内腿を擦り合わせた。
「四季さんって乳首弄んの好きっすよね。そんなきもちーの?」
「ん……はぁっ……人に寄るんじゃね? 俺は、まあ……うん。こそばゆくて、きもちー感じで、好き……」
すりっと太ももを撫でられて、びくっと腰が小さく跳ねる。触られるともっと触ってほしくなって、甘ったるく吐息が漏れる。
「服の上から弄んのが好き?」
「服の上からも、直接触んのも、どっちも好き」
ワンピースの胸元を少し下にずり下げて、胸元を露出する。勃った乳首を直接指で摘んで、くにくに弄って、焦ったい快感に首が仰反る。チラッと乃亜の方に視線を向けると視線が合った。腰がぞくっとする。
「四季さん、すげー可愛い。見てるだけで勃っちゃった」
「じゃあオナニーしながら舐めてやろっか?」
ふっと口角を上げて、揶揄い混じりに問い掛ける。乃亜は少し目を丸くした後、だらしなく頬を緩めた。
「それは……どエッチすぎません? AVにありそう。うわー、お願いします……」
「じゃーパンツ脱がすから腰上げて」
一旦上体を起き上げて、座った乃亜のスウェットパンツの腰元に指を掛ける。布越しでもペニスの形がくっきり出ていて、勃起していることがよくわかる。スウェットパンツを下着ごとずり下ろすと、腹にくっつきそうなくらい反り返ってガチガチに勃起したペニスが視界に飛び込んだ。
「あははっ、ほんとにちんこガチガチじゃん。むっつりスケベ」
「四季さんがドスケベエロエロサンタさんすぎるんすよぉ〜……ピュアな俺には刺激が強いっす……」
ガッチガチに固くなったペニスの先っちょにチュッと軽くキスして顔を見上げると、眉を八の字に下げて困り顔をした乃亜が目に映る。
「突っ込みたいとこだけど、まあピュアってことにしといてやる。ほら、足広げて座って」
「俺寝っ転がるんで、上乗って舐めてほしいっす。こう、俺の顔側に四季さんのお尻がくる感じで」
「……おまえ、それでよくピュアとか言えたな? 分かったから、じゃー寝っ転がって」
かなり不純だろ。と呆れつつ、寝転がった乃亜の身体の上に覆い被さった。乃亜の希望通り顔にケツを向ける形にして、大口開けてペニスを咥えていく。風呂に入ったばかりのペニスは味がしなくて、さっぱりした石鹸の匂いがした。
歯を立てないように頬の肉で柔らかく包んで、ちゅうっと吸ったり、舌で舐め上げたり。ちんこを舐めながら自分のペニスを軽く扱いていくと、自然に腰が振れていく。
「はぁっ……きもちー……し、良い眺め。四季さんのお尻、キュッとしてて綺麗っすねぇ」
ケツをすりっと撫でられて、そのまんま指がちんことケツの穴の間辺りに移動する。すりすり指先でそこを撫でられると腰がビクビクして、腹の内側がきゅんと熱くなる。
「んっ……ぷはっ……こーら。触られると、集中出来なくなんだけど」
「ぜーんぜん、集中出来なくたっていいっすよ? 四季さんが気持ち良くなってるとこ、じっくり見たいだけなんで」
適当な返事が返ってきて、まあ良いかとちんこを口に咥え直した。ちゅうちゅう吸って舐めてと繰り返していくと、口の中にじわっとカウパー液の味が広がっていく。俺の口で気持ち良くなっていることが嬉しくて、舐めてるだけでも身体が熱くなってくる。チロチロ舌でペニスを舐める間すりすりケツを撫で触られて、どんどん気持ち良くなっていく。
あー、早く入れてほしい。奥まで突かれたい。って感情に支配されて、ドスケベエロエロサンタとか言われてもあながち間違ってねーなと思う。それなりに性欲強めな方だし、セックス好きだし。
「ぅあっ、ひゃんっ! あっ、指……ンぁ……ッ!」
唾液で濡らしたらしい指がつぷっと穴の中に入ってきて、入れてほしくなっていた身体が跳ね上がって喜んだ。全身ゾクゾクして、膝が戦慄く。乃亜のペニスから口を離して、自分のペニスを扱いていた手も止まる。
「まだ指一本挿れただけっすよ。四季さんはお尻の穴も敏感っすねー」
「はぁっ……だって、挿れてほしーんだもん……っ乃亜のちんこ、早く挿れてよ……」
「えーっ、そんなに俺のちんこ好きなんですか〜?」
嬉しげな声が聞こえてくる。指一本でナカの良いところをトントン突かれるだけでも腹の中に響いて気持ちいい。下腹がキュンキュンして、上に突き出した腰がひくひく震えた。
「んー、好き……乃亜のちんこ、デカくてきもちいし……乃亜のちんこでめちゃくちゃに突かれたい……」
乃亜のちんこにチュッ、と軽くキスして頬擦りする。既にバキバキに固くなっていたそれがまた一回りデカくなって、まだデカくなる余力が残ってたのかと少しビビった。
「四季さん、俺のこと喜ばせんの上手すぎ〜……俺のちんこも四季さんに可愛がってもらえて喜んでます」
「乃亜のちんこは素直に反応してかわいーよ。サイズは可愛くねーけどな」
手のひらでクルクル濡れた亀頭を撫でてやると、ビクビク反応して可愛らしい。同じ男なわけだし、どうすれば喜ぶか、どうすれば気持ち良いかくらい分かってやれる。柔らかくて抱き心地が良い身体の持ち合わせがない分、他でしっかり楽しませてやりたい。
俺みたく男しかイケなくなっちゃったら申し訳ねーな、とか思う部分もちょっと無くはないけど、まあいっか。もっと俺に夢中になって、俺じゃなきゃダメだって思ってほしい。そしたらまあアメリカでもなんでも行って結婚して、生涯面倒見て責任取ってやる。
「あっ、乃亜……っ、そこ、やば……っ、イくっ、イっちゃうから……っ!」
良いところを指で執拗に責め立てられて、上体からへなへなと力が抜ける。乃亜のペニスに頬くっつけながら、抜けそうになる腰をどうにか持ち上げる。
「イッて良いっすよ? 気持ちくなってるとこ、俺に見せて」
「指じゃやだ……っ、乃亜のちんこで気持ち良くなりてぇの……っ」
そう言うと、乃亜は上体を起き上げて俺の上にのし掛かった。シーツに縫い付けるみたいに背後から抱き締められて、ケツに乃亜のペニスがぬるっと当たる。
「はぁっ……じゃあ、俺でたーっくさん気持ち良くなってくださいね、俺のサンタさん」
「んっ……はぁっ……あんっ! っひゃ、あっ、んぁっ……!」
ペニスが太ももの間にぬるぬる擦れる。服を下に少しずらして露わになっている胸元を両手で弄られ、膝がガクガクした。
「あー、すーげぇかわい……。四季さんはなーんでこんな可愛いんすか? はあ、好きです、だーいすき」
なーんでこんなに可愛いのって、そりゃ俺が乃亜に聞きたい。俺からすりゃあ乃亜が可愛くって堪んない。好きって言われるたび、嬉しくなる。俺に出来ることなら何だってしてやりたくなる。ありのまんま、等身大でぶつかってくれるから、俺もありのまんまで愛し返せる。
「んんっ、俺も好き……っ、乃亜……っ、のあ……っも、挿れて……っ待てない……っ!」
名前を呼んで、後ろを振り返る。言わずとも口唇にキスされて、塞いでほしくて堪んなかった穴にずぷっとペニスが捩じ込まれた。蕩けた目にちかちか星が飛んで、頭が白んで、ケツが締まる。
あ、イッた。って思ったら、キスしたまんま腰が動かされて、内側を擦られるたんびに星が飛ぶ。指先でピンピン乳首を弾かれて、抓られて、全身に与えられる快感にただ善がらせられた。ゴム着けんの忘れたな、と頭の片隅に過ぎったけど、もう今から着けたって変わんねーだろ。ナマで入ってると思ったら余計興奮して、身体がかあっと熱くなる。
「あっ、はぁっ、乃亜ぁ……っ、きもちい……っ、もっと……っ」
「四季さん、手が空いてるでしょ? 自分でちんこ扱いたらもーっと気持ち良くなれますよ。出来そう?」
「うん……っ、出来る……っ」
後ろから激しくピストンされながら、震える手で自分のペニスをきゅっと握った。中の良いところをペニスで擦られて、指先で執拗に乳首を責め立てられて、舌が蕩けそうなくらい熱くキスされて、全身ぐちゃぐちゃに気持ちいい。その上ペニスを扱いたら、もう気持ちいいしか考えらんねー。中イキしまくってんのに射精感まで襲ってきて、頭ん中もー空っぽ。
「乃亜っ、イくっ、しゃせい、しそう……っ」
「うん、出しちゃっていーっすよ……っ、俺も、出すんで……っ四季さんのナカで、出しちゃって良い……?」
「いーよ、出して……俺ん中で、イッて……っ」
そう言うと、一旦ペニスが抜かれて身体をひっくり返された。正面に向かい合う形で寝転がらされて、両足を左右にガバッと開かれる。両手を指絡めた恋人繋ぎで繋がれて、もっぺんペニスが入ってきて、奥まで突かれて、深くキスされる。
愛情って、セックスで計るもんじゃないと思う。だけど乃亜に心底愛されてるって、俺も乃亜のこと愛してるって、今この瞬間、強く感じちゃったりもする。
心も身体もどろっどろに気持ち良くなって、ペニスからびゅくびゅく精液が飛び出した。俺の中でも乃亜のペニスが脈打って、中にびゅくびゅく精液注がれてんのが感覚で分かる。なんか内側があったかい感じで、気持ち良くて、くらくらする。
射精した後抜かれもせず、覆い被さられたまんま深いキスが続けられている。繋いだ手をぎゅっと握り締められて、俺からもぎゅっと手を握り返した。
「っはぁ……ナマでしちゃった……すんません」
「いーよ、俺が挿れてっつったもん。きもちかったよ。大好き」
口唇がそっと離れて、気遣うように至近距離から見つめられた。少し上体を起こして、離れたばかりの口唇にチュッと軽く口づけて笑みを浮かべる。へにゃ〜っとした嬉しそうな笑みが返されて、じんわり身体が温かくなる。
「こんなに幸せなクリスマスがあっていーんすか? 俺、対価に寿命とか取られてません?」
「サンタは寿命取らねーだろ。寿命取んのはサタンじゃね? 知らんけど」
「おー、サンタとサタンって似てますね。ミニスカサンタさんが搾り取んのは精液かぁ〜。いくらでも精子生産するんで全部搾り取ってほしーっす」
「サンタってそういうもんだっけ? まあ乃亜クン専用サンタさんはそれでいっか? 乃亜クンは大人だしな」
くだらない会話の最中、ちゅ、ちゅ、と頬や口唇にキスを落とされて、擽ったさにククッと喉を鳴らして笑う。握った指の腹で乃亜の手の甲をすりっと撫でると、繋がったまんまのナカでまたペニスが大きくなってきた。
「大人なんでぇ、抜かずの二回戦いーっすか?」
「いーよ? 乃亜クンの性欲はぜーんぶ俺が受け止めてやっから、そこらのミニスカサンタによそ見すんなよなー」
「それは心配無用っすよ。四季さんがノーパンでミニスカサンタを着てることに興奮してるんで、ただのミニスカサンタには興味ねーっす」
「あ、そう……それはよかった……のかなぁ〜?」
よそ見すんなって言ったのは俺だけど、曇りなき目で宣言されてちょっと気圧される。
ほんとかなぁ? と思いつつ、まあ乃亜って俺に嘘吐かねーしなぁ、と自己完結した。こいつ本気で俺のミニスカサンタにしか興味ありませんって感じの顔してるし。言ってることがアホなのに顔が真面目でおもろい。そのまんま抜かずの二回戦目にしけこんで、今年のクリスマスをしっかり堪能した。
別にイベントごとをそこまで重視してるわけじゃない。けど、やっぱり一緒に過ごせんのって嬉しいな、とか思ったり。一緒にシャワー浴びて着替えを済ませ、乃亜をヨシヨシして先に寝かしつけて、すよすよ気持ちよさそうに寝入ったのを確認した後、そーっとベッドから抜け出して枕元に封筒を置いてやった。ミニスカサンタだけじゃなんだし、来年のクリスマスの日付で群馬のちょっと良い温泉宿の予約票を印刷した紙を入れたやつ。
旅行の予定勝手に決めんのもなんだと思ったけど、近場の安宿とかで良いっつってたし、やっぱ一番欲しいもんあげたいなと思ったから。メッセージとか書くのも小っ恥ずかしいなと思いつつ、一言だけ書き添えておいた。
『来年も一緒に過ごせたら嬉しい。メリークリスマス』
とだけ。
明日起きてきた乃亜がどんな顔するかな、喜んでくれたら良いな、とか思いながら布団に潜り込み、乃亜の腕の中にいそいそ戻る。寝たまんま抱き寄せられて小さく笑った。乃亜の腕の中はあったかくて気持ちいい。
未来の約束をするのは少しだけ不安だけど、先の楽しみな約束があるって嬉しい。今月末は俺の地元のスノボ行くし、年明け来月は来月で泊まりでスノボ旅行行くし、そのあとはクリスマスまで特に予定入れてねーけど。来年のクリスマスもきっと乃亜と一緒に居られるだろうなって、今信じられることが幸せだ。
なんて、幸せを噛み締めながら腕の中で眠りに就いた。
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