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第26話 サンタさんに言っとけ

「四季さん! 俺んとこにサンタさん来た!」 「んー……そうなん? 良かったじゃん……」  翌朝、どえらい弾んだ声で起こされた。朝っぱらからやばいくらいテンション高え。ぼんやり目を開けると目の前には俺が印刷しといた白い紙。近過ぎて読めやしねえ。内容知ってるから良いけど。  本日、俺は振休。乃亜は小野田さんの契約が午前中に入ってる。ってことで、俺はすやすや寝とく気でいたが、すやすや眠っていられそうにもない。 「うわー旅館だー、浴衣で雪見っすねぇ。めっちゃ嬉しいっす、ありがとうございます!」 「サンタさんに言っとけ、今日の俺はもうミニスカサンタじゃねぇー……」 「まだミニスカサンタの名残あるでしょ、この辺に。ほら、ガーターベルトの跡」 「うぁっ、脱がすなタコ助! お前は仕事だろ、仕事! ちゃきちゃき支度しろ!」  ずるっとスウェットパンツをずり下ろされて、ガーターベルトの跡を指先でなぞられる。  ぞわっとして飛び起きると、乃亜の満面の笑みが目に入った。ついでにケツの中に違和感。しっかり掻き出したつもりでも、中にまだ精液が残っていたらしく、ドロッと垂れてきた感じがする。 「えへへ、最っ高のクリスマスです。我らが中央展示場の東京一位に向けて今日も働きまぁーす」 「はいはい、メリークリスマス。一位に王手かける一件取ってこい。もー起きちゃったし朝メシ作っちゃるから支度しろー」  頬にチュッと軽くキスして、ベッドから足を下ろした。ずり下ろされたスウェットパンツはそのまま脱いで、長袖トレーナーにボクサーパンツの姿で寝室のドアに向けて裸足でペタペタ歩く。乃亜が後ろからぴょこぴょこ付いてきて、俺の後ろで歩いてるだけなのに喜びオーラが溢れて存在感を放ってる。 「歯磨いて顔洗って、そしたらチューして朝メシ。朝メシ何が良い?」 「そっすねぇ、四季さんが食べたいなぁ〜」 「それは昨日たっぷり食べただろ。契約前に重説頭からすっ飛ぶぞ。帰ってきたらヤッてもいーから朝メシを食え。メシ食わねーと頭回んねーだろ」 「えっ、仕事終わったらここ戻ってきていーんすか? やったー、そしたら昼メシ食いに行きましょ!」 「今してんの朝メシの話な。昼メシ食いに行くのはいーけどさ」  こいつ常に先の話ばっかしてんな、と呆れて肩を落とした。別に良いけど。  二人だけなのにやたら賑やかでうるさいクリスマスの朝。それがどうにも結構、悪くない。

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