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第10話 ホロスの力

「じゃ、さっさと準備しろよ。  俺は戦闘中の補助には加わるがホロスとしてはこいつに何かしてやる気はない」 「えっ?せっかくAランクなのに……勿体ないですよっ」  瑞貴が御津八先輩にそう言うが、御津八先輩は動こうとしない。  俺としては三年の御津八先輩の戦術や戦闘の視点なんかをアドバイスしてもらいたかったが、それには参加してもらえないのだろうか。 「そういうことなら……瑞貴君と僕二人で、準備しましょうか」  景斗がそう言って俺の腕をとる。 「??」 「美駒君、ベッドへ」 「へ?なんで?」 「なんでって……これからホロスの力を、パイロットと分かち合うからです」 「ほんとに何も聞かされてないの?美駒」 「まあ……」  ベッドを使うということは、何か身体検査でもするんだろうか。  俺は素直に二人にベッドへと連れて行かれた。 「じゃあ、まずは……ベッドの上に、膝立ちでいいや。しっかり立っといてよ」 「?? 寝転ぶんじゃなくて?」 「その方がしやすいですからね」 「何を?」  そこまで二人の指示通りに従ったところで、景斗がおれのスラックスのチャックに手をかけた。  瑞貴も俺のベルトを外そうとしている。 「ちょ、ちょっと!ちょっと待って!!何すんだよ!てか、何してんだよ!!」 「何って……」 「ホロスの力を、パイロットに移すんだよ」 「それとこれと何の関係があってお前らはこんなことしてんだ!!」 「ホロスの力は……どっちがタチでもネコでも良いですが、パイロットとホロスが肌を重ねることで分かち合うことができます。簡単に言えば……性行為です」 「はあ!?!?!?」  混乱する俺をよそに、瑞貴と景斗はおれのスラックスを寛げ、気付いた時には性器をその手に握られていた。 「ちょ……ッと待て」 「待てって言われても、戦闘準備三時間しかないんでしょ。やることやって順番にシャワー浴びて戦術会議してたらあっという間だよ。時間無いんだからじっとしててよね」 「僕たちも、一年ですから経験があるわけではありませんが……精一杯、やりますから」 「と、言われても!!」  俺は御津八先輩に助けを求めようと先輩の方を見るが、先輩は先輩でそ知らぬふりを決め込んで顔を逸らしている。  御津八先輩が……やりたくないと言っていたのは、所詮この性行為のことなのだろう。  ようやく長い間もやがかかっていた謎が解けた気分だ。  なぜか景斗と瑞貴の二人は進んで性行為をしようとしているが、普通の感覚なら御津八先輩のように拒否するだろう。

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