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第15話 Cランク模擬戦
『いいか、基本の動きだ。左右に動く。旋回。バック。飛行型は宙返りもだ。これができるようひたすら練習しろ』
岩谷のアナウンスに沿ってクラス全員で何度も同じ動きを繰り返す。
始まる前は遠隔操作型のゲームと同じようなもんかと思っていたが、精神が機体と直結しているためか間違えて前進しすぎたり間違えてバックしたりといったことがない。本当に自分の身体とリンクして機体を動かしているように感じる。
『じゃあ攻撃と防御だ。防御は盾を持ってる機体でしか行えない。持ってる者は繰り返し防御を行ってみろ』
盾を持つ機体たちが一斉に盾を上下左右に動かしだす。
残念ながら雪椿には盾は搭載されていないので、俺はこの工程はすっ飛ばすしかない。
『攻撃は、皆一列に並んでるな?横に向けずに前方にだけ向けて攻撃してみろ。絶対に今は他の機体に当てるなよ。闘技場の敷地内は広いから機体の攻撃が遠距離でも心配いらない。前方に向けて攻撃しろ』
岩谷の言葉を合図に、ズガガガッとガトリング砲やロケットランチャー、レーザービームなどを各々が前方に発射する。ソード型の機体は前方に向かって素振りをしていた。
俺も何か攻撃を繰り出そうと、大砲を一発試しに撃ってみる。追撃型の爆弾は追撃対象が今は無いので撃っても意味が無いだろう。
遠くで砲弾が地面に落ちたのか、大きな爆発音がする。
『よーし、ここまでできたら後は模擬戦だ。機体の修理が必要になるほどの攻撃は模擬戦では禁止となってる。これ以上の戦闘は不可と判断された機体にはOUT表記が出されるからそれ以上戦闘には参加しないように。もちろんOUT表記が出てる機体に対して追撃を行った機体もペナルティ対象で退場だ。ではCランクから順に勝ち残り戦を行っていく。Sランクの奴は最後の一戦しか実技ができないから集中して挑むように』
まずはCランク同士の戦いだ。機体との適合率はCランクとあって機体の動きがぎこちない。
Sランクなら自分の手足のように機体を動かせるのだろう……と思っていたら、バトルフィールド上から離れた場所に移動した機体が遠隔攻撃で中央で戦闘中の機体たちを撃ち落とし始めた。
中央付近で戦っていたソード型などはすぐにOUTの文字が浮き出て退場を余儀なくされている。
確かに、低ランク帯では遠距離が有利だ。
その中央の機体をどんどん撃ち落としていた機体も、追撃型のミサイルによってOUTへと追い込まれ、フィールドはどんどん数が減っていく。
Cランクでは操縦よりも戦術や漁夫の利が取れるかどうかが大事になってくるのだろう。
気付けば残りの4体とも、遠距離型の機体ばかり残っていた。
『Cランクの戦闘はここまでだ。生き残った者はBランク以上の戦闘にも参加できる。OUTにならなくても球数が無くなったとかで戦闘を離脱したい場合は棄権の意味で非常脱出ボタンを押せ』
一旦の休憩時間を挟んで、今度はBランクの機体がずらりと並ぶ。
『それではC・Bランクの戦闘……開始だ!』
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