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第17話 Aランク模擬戦
そんな会話をしていると、岩谷のアナウンスが響いた。
『それじゃあこれからBランク・Aランクの模擬戦だ。それでは、スタート!』
その声と同時に、Aランクの機体たちがジェットで空に舞い上がる。
俺達Bランクは地上で戦いを交えようとするが、Aランクの機体たちに空から遠距離爆弾を投下され避けるので精いっぱいだ。
空からガトリング銃で狙撃された機体、爆弾を投下されて避けられなかった機体がどんどんOUTになっていく。
そしてAランク同士でも空中で戦いを繰り広げているようで、追撃型のロケットランチャーの爆発音やソードの刃がかち合う音が聞こえる。
「下からミサイルで追撃は現実的じゃねーな」
「大砲ならどうですかね」
モニターに映る照準に合わせてエイムを絞る。
一旦大砲を撃ってみるが、高さが足りずに遠方の何もないところに爆弾が落ちた。
そのせいでAランクの機体たちの気を引いてしまったようで、今度は空から集中砲火されてしまう。
「うわあああっ」
「おい加速しろ!」
「か、加速加速……って、3体ともついてくるんですけど!」
「オメーがとちるからだろうが!!前方左方向Bランクスぺクタル!おそらくソード型!!」
「おっ、おそらくってなんですかおそらくって!」
上からも追いかけられているというのに今度は前方からも機体が突進してくる。
やはり地上にいた機体はソード型で、盾で身を守りながらソードを振りかざしてきた。
「うわっとと……」
「止まるな!空から撃ち落とされんぞ!」
ソード型の攻撃を避けたのもつかの間、空から攻撃が降ってくる。
俺はその場にソード型の機体を置き去りにして必死で移動する。
空からの攻撃を避けられなかったソード型のBランクスぺクタルはOUTになって退場していった。
気付けば地上にいる機体は雪椿だけになっていて、空で空中戦をしていたAランクスぺクタルたちが一斉にこちらを狙うのが見て取れた。
「おい!他に攻撃手段ねーのか!!」
「って言われましても~~!!ああ~~!!」
「後方スぺクタル3体接近!」
空にいた機体たちが俺を捕まえるべくすぐそばまで迫ってきたのがわかった。
自棄になった俺はでたらめにボタンを全部押す。
「あっぶねえ!」
「うわっ……」
どのボタンが作用したのかわからないが、モニターに空の景色が広がった。レバーを押すと、雪椿が空中を旋回する。
間一髪でAランクの機体たちの攻撃を逃れた雪椿は今、空にいた。
「……飛行型じゃ、ねーんじゃなかったのかよ……」
「もしかして、これが……」
整備士のおっちゃんが言っていた「色付けといた」とは、もしやこのことだったのだろうか。
雪椿の仕様書にはどこにも飛行型の装備は載っていない。
まさか、Bランクのパイロットの機体が飛行型であるなんて誰も思わない。
一歩遅れてAランクのスぺクタルたちが空に戻ってきた。レーザービーム型の機体を、レーザーを避けながらソード型が倒す。Aランクの機体は装備が堅いのでそれだけではOUTにはならない。俺は援護射撃のようにエイムを合わせて空中で大砲を撃つ。
レーザービーム型に接近していたソード型もろとも、雪椿の大砲が襲う。
さらに追撃してミサイルをお見舞いすると、レーザービーム型とソード型の2体はOUTになり、退場していった。
残るはガトリング銃のスぺクタルだ。
正直、逃げながら大砲を撃っても一切相手には当たらない。
残るは雪椿のかりそめのソードで体当たりするか、ミサイルで追撃しながら逃げ切るかしかないが……
「倉海。ミサイルの残段があと3発だ」
「っそ、そんな~~!!」
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