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第18話 癒し ※R15

 俺は銃弾を避けながらとりあえずミサイルを全弾出し切る。  追撃ミサイルなので全弾相手に当たったが、Aランクの機体の装備相手じゃ3発程度当てたって潰せない。 「体当たりしか……ねえな!!」  おれは自身の操作能力の全てを持ってしてガトリング銃型のスぺクタルの周囲を旋回し、キン!キン!とソードを当てては離れて、銃弾を避けてを繰り返す。  空中戦にしては小回りが必要で集中力がいるが……大砲をこの距離で撃っても自身も巻き添えをくらうだけだし、これしか方法がない。地道に相手のHPを減らすしか……そう考えて操作に集中する。  と、急に相手がシュルル……と降下を始め、地上に降りてしまった。 『あー……スタミナ切れだな。つーわけで、Sランクの伊集院と戦うことになったのは……Bランク、倉海だ!』 「うっそだろぉ!?」  結果から言うと、俺は伊集院に瞬殺された。  ミサイルの残弾はゼロ。ソード型になりきれない機体のフチに添えられただけのソード。地上から空は狙いにくい大砲。これだけでは何もさせてもらえず、空からレーザービームを撃たれまくって逃げまくって、最終的につかまって至近距離からのレーザービーム。Sランクスぺクタルの火力の高さでは、その一撃を受けただけで雪椿は一発OUTだった。 「つ、疲れた……」  実習後、スぺクタルを倉庫へ収容した後は解散となったので、俺は戦艦の中でゆっくりと息をつく。  スぺクタルと精神をずっと繋ぎっぱなしで長期戦をしたせいか、俺はなんだか飢えのようなものに苛まれていた。  その衝動が、なんなのか、実習前にホロスと交わった俺は大体察しがついてしまった。  頼んで受け入れられることではないだろうが、景斗と瑞貴が寝ている今、頼みの綱は一人しかいない。  というか、景斗も瑞貴もおそらく今日が初めて……処女だったのではないかと思う。たとえ二人が起きてきてもこれ以上無理はさせられなかった。 「……御津八先輩」 「なんだ」  冷蔵庫の側で水を飲んでいた御津八先輩にスッと近付く。 「今日の俺……どうでしたか」 「……Bランクにしてはよくやっただろ。Aランクのスぺクタルにも勝ったんだ。Sランクのホロスがいる艦隊とはいえなかなかできることじゃねーよ」 「じゃあ……あの……」  俺は先輩の手からペットボトルを奪うと小型の冷蔵庫の上にトンとペットボトルを置いた。  先輩の両腕を握り、顔を近付けて――  ゴッ!! 「いだっ!!」 「っテメー!!何のつもりだ!!」  俺は盛大に頭突きをくらった。 「あのおー、今、本当に疲れていてですね……多分、ホロスから癒しを施されれば大分回復すると思うんですよ」 「それはあの二人にやらせろっつったろうが」 「でも、寝てるのを起こすのも気が引けますし」 「んなことねーよ。代わりに起こしてきてやるから離せ」 「先輩」 「っ……!!顔を、近付けるな……!!」  キスをしようとする俺を避ける先輩。 「俺はそういうことはやらねえっつってんだろうが!!」 「でも、先輩。先輩は、俺のホロスですよね」 「だから何だよ。わざわざAランクの俺がBランクのお前の艦隊に入ってやったんだ。自由にできないならこんな艦隊いつでも抜けてや……んうっ」  俺は先輩の口を塞ぐ。  そのまま食べるように唇を何度も食むと、開いた口の中に舌を忍び込ませた。 「っんんん~~!!」 壁に縫い付けた両腕を振りほどこうと先輩が暴れるが、放してやらずに口付けを深くする。 息ができないのか、呼吸の浅くなった先輩の瞳に涙の膜が張る。

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