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第7話
その足で僕の部屋までつくと重たそうに袋を下ろして中身をばらまいた
そこには…見たことのない小さな袋が入っていた
その他にも可愛い娘が描かれたCDやイヤホン
膨らむ形の胸のようなもの…よくパーティーグッズコーナーでは見たことあるけれどなぜ彼が…
まじまじと見ていると彼はコンポにCDを入れてワイシャツを脱いだかと思うとその胸を着けた
「主…無理を承知でお願いします…どうか私をめちゃくちゃにしてください」
僕が戸惑っているのを見ると彼はまた袋をあさりお面のようなものを取り出した…それは僕好みではあった
でも…なんか…いい気分ではなかった…あの人は無理をしている…僕のために…
僕の心臓がまたトクトクと音をたてた
「やめてください」
無意識に僕の口から出てくる言葉…その後のことなんて考えていないのに息をはくように普通に出てきた…
彼は再生ボタンを押そうとしていたがすぐに僕のほうを向いた
その顔は寂しそうでもの悲しげで…苦しくなる
「やはり…無理ですか…」
「そうじゃなくて…そんな無理はしないでほしいんだ、ありのままの君を犯したいから…は!」
その言葉に自分でも驚いた…そんなつもりなんてなかったそんなことを言うつもりなんてなかった
ただ彼の顔を見ていられなかった
だけど…言ったからには…僕はベッドを指差した
彼は嬉しそうにベッドで大の字になる
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