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第14話*
「お生憎様、俺にだってそれ相応の経験はあるよ。それに霧矢と違って男同士の経験だってある」
そう言うと霧矢は目に見えてショックを受けた表情をした、自分が先に過去の経験を持ち出してきたくせに……と塔矢は思わないでもなかった。
「萎えた、帰る」
霧矢は徐に立ち上がり、いつも帰っている窓へと向かう。塔矢は慌ててそれを追いかけ、霧矢の前に立ち塞がる。
「待って待って、なんでそうなるの?」
「萎えたから帰るって言ってんだろ」
「先に昔の話をしたのは君だろう?何をそんなに腹を立てているんだよ」
「お前があいつとも関係持ったのかと思ってムカついたんだよ!!」
「は?」
あいつ、とは誰だろうか……?思考を巡らせてふとある人物が思い浮かんだ。
「もしかして、織部のこと言ってるのか?」
「あいつ、織部って言うのかわかんねーけど、いつもお前の側にいる生徒会のちいせぇ奴のことだよ……」
織部だ、でもなぜ今、織部の名前が挙がるのか塔矢にはわかっていなかった。
「なんで織部のことなんか気にしてるんだ?」
「男同士での経験があるって言ったから、あいつともヤッたのかと思って、それですげームカついた。そりゃ俺が先に言ったかもしんねんけど、お前だってズルいだろ、そんなこと言うのは……」
俯きながら霧矢はそう告白した。苦虫を噛み潰したような表情で言う霧矢には申し訳ないが、塔矢は歓喜に打ち震えていた。こんなに可愛い生き物がこの世にいて良いものなのか?と塔矢は考えていた。
「ごめん無理、抱く」
「え?」
そう言うと塔矢は霧矢の腕を掴みベッドに押し倒し、性急に服を脱がせた。え、え?と動揺している霧矢を気にも止めず、霧矢に刺激を与え始めた。今まで誰にも触れられてこなかった乳首を触られ、霧矢は動揺した。それと同時にビリビリとした初めて感じる快感が霧矢の中を駆け抜けた。
「霧矢が可愛すぎるのが悪いよね、俺だって本当は霧矢が望むなら抱かれてもいいって思ってたんだけど、ダメだ。霧矢が可愛すぎるから、俺がお前を抱く」
初めて見る塔矢の雄の、情欲のこもった瞳に見つめられ、霧矢は抵抗できなくなった。
この雄に身も心も支配されたい、そう思ってしまったのだ。
「あ、んっ……、はっ……!」
胸ばかり刺激されて、快感に喘ぐ霧矢も男だ。その刺激にどこか物足りなく感じ、もじもじと腰を揺らす。その動きに塔矢が気付かないわけがなく、その様子を見ながら可愛いな、と塔矢は思っていた。
「塔矢、おい、塔矢……!」
息も絶え絶えになりながら塔矢を呼ぶ、しかし塔矢は知らん顔でんー?と適当な返事をしながら霧矢の胸への刺激を続けていた。
「そこばっかりじゃなくて、下も触れっての!」
霧矢は涙目になりながら叫ぶように言った。それを聞いた塔矢は笑みを深めて、喜んでとだけ言って霧矢のスラックスを脱がせた。
下着は残したままで霧矢のそこに触れる。胸への刺激だけでそこはぐっしょりと濡れ、下着越しに形がわかるほどだった。ぐちゅり、と音を立て、その音は霧矢の羞恥を掻き立てた。
それをわかりながら塔矢は下着越しに霧矢の性器を弄った。
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