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意味がわからないよ?
「あのっ、あのっ……金色くんに嫌われたくないって思ってるの……」
「それはとても嬉しいなぁ」
金色くんが言い終えた直後――。
おでこに弾力がある何かが当たったかと思ったら、すぐにリップ音が聞こえた。
へっ?
やっぱりぼくの身に何が起こっているのかわからなくって、おでこに触れてみる。
そこだけ、ちょっと熱いと思うのは気のせい?
「……かわいい」
……クスリ。
また、金色くんが微笑む。
何かがあたったおでこ。
リップ音。
それらをイコールで繋げてみると……それは……。
「っつ!!」
おでこにキスされたぁあああっ!!
ふぎゃああああああっ!!
すべてを理解したぼくは、顔が真っ赤になって、ボンッって音が鳴る。
頭が真っ白になったその日、ぼくは勉強どころじゃなかった。
そうしてぼくは再起不能になっちゃったんだ。
▽・w・▽つ〈溺愛Daily〉**END
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