22 / 89

 意味がわからないよ? 「あのっ、あのっ……金色くんに嫌われたくないって思ってるの……」 「それはとても嬉しいなぁ」  金色くんが言い終えた直後――。  おでこに弾力がある何かが当たったかと思ったら、すぐにリップ音が聞こえた。  へっ?  やっぱりぼくの身に何が起こっているのかわからなくって、おでこに触れてみる。  そこだけ、ちょっと熱いと思うのは気のせい? 「……かわいい」  ……クスリ。  また、金色くんが微笑む。  何かがあたったおでこ。  リップ音。  それらをイコールで繋げてみると……それは……。 「っつ!!」  おでこにキスされたぁあああっ!!  ふぎゃああああああっ!!  すべてを理解したぼくは、顔が真っ赤になって、ボンッって音が鳴る。  頭が真っ白になったその日、ぼくは勉強どころじゃなかった。  そうしてぼくは再起不能になっちゃったんだ。 ▽・w・▽つ〈溺愛Daily〉**END

ともだちにシェアしよう!