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 昨日から明日まで、世間一般では三連休なんだ。  それで、金色くんのおばさんとおじさんも昨日から夫婦水入らずで温泉旅行なんだって。  苦手な料理なんかもひとりでしなくちゃいけないって言っていたから、だったらぼくがするって、申し出た。  日頃、お勉強をいろいろ教えてもらってるし、こういう時にこそ役に立たなきゃ恋人じゃないもんね。  それにそれに、大好きな金色くんと一緒にいたいもん。  大好きなひととふたりきりっていうのはとても緊張するけれど、でも嬉しい。  優しい金色くんと、今日から明日まで一緒にいられるんだ。 「さあ、入って」  5階建てのマンションの2階。204号室って書かれたプレートの、クリーム色のドアの前に立った金色くんは、ドアノブの下にある鍵穴に鍵を差し込み、回した後、にっこり笑ってドアを開けた。 「おじゃまします」  ペコっとお辞儀ひとつして、ぼくは先に玄関へと入った。  ふたり並んで歩けるくらいのまっすぐ伸びた廊下の突き当たりはリビングかな?  そこまでにみっつの部屋が並んでいた。

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