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「んっ、んっ、んぅぅぅっ!!」 「鼻で息をして……?」  パニックになっていると、金色くんの声が聞こえた。 「ん……」  言われたとおりなんとか鼻で息をしてみる。  そうして少しパニックになるのも治まったら、やっと現状が理解できた。  っていうのも……。  ああ、どうしよう。  ぼく、金色くんとキスしてる……。 「んーぅっ、んーぅっ!!」  恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。  キスされてるってわかったら、恥ずかしさのあまり泣き虫なぼくの目からは涙があふれてくる。  金色くんがにじんで見えなくなる。  金色くんがなんだか焦っているように見えて、ちょっぴり怖いと思ってしまう。 「イチくんが欲しい。イチくんが食べたい」  耳たぶを食まれながら、うわ言のようにぼくの耳元で囁かれると、どうにもできなくなる。  まるでぼくの耳から全身に向けて甘い吐息が浸透していくみたいな、そんな感じ……。 「ん、は……んっ」  おかげでヘンな声が出てしまった。 「可愛いね、イチくんは……」

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