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「どうして? とても喜んでくれてるよ? ホラ、さっきよりも勃ち上がってる。それに、濡れてきた……」
「あっ、言わないでっ! ああっ」
先端にある穴をこじ開けるみたいに爪で引っ掻かれる。そうかと思ったら、勢いよく根元まで動かされて、上下に擦られる。
先端から流れはじめた先走りが、擦られるたびに水音を奏でていく……。
「やぁっ、やぁああっ」
自分でもまともに触ったことがない中心を触れられて恥ずかしい。
それなのに、大好きな金色くんに触れられて、こうして撫でられて気持ちがいいって思うのはいけないことなのかな……。
「あっ、あっ!!」
こうやって女の子みたいに喘ぐぼくはおかしいのかもしれない。
それでも金色くんはぼくを『可愛い』ってそう言ってくれるなら、それでもいいかって思ってしまう。
「イチくんが欲しい。欲しいんだ。ダメ?」
「あっ、んっぅ……ダメ、じゃない……。いいよ?」
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