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☆
ぼくの先端にある割れ目をグリグリと擦られ、そうかと思えば手全体を使ってぼく自身が上下に擦られてしまう。
「もっ、もうっやっ、おねがいっ!!」
行ったり来たりを繰り返す手に翻弄(ほんろう)されるぼくは、すっかり金色くんの思うがままだ。
ぼくを抱いてとお願いする。
「そうなの? もっと可愛がって撫でてあげたかったのに残念だな」
「っふ……」
意地悪だ。
すごく意地悪だ。
ポロリと涙が流れるのは悲しいからじゃない。
嬉しいからだ――。
だって金色くんのそんな意外な一面もぼくだけが知っているんだって思うから。
両足が浮いて、金色くんの肩で持ち上げられる。
そうしたら、ぼくのお尻があらわになった。
「好きだよ、イチくん」
「んっ、っふ……」
優しい言葉と口づけが同時にぼくの唇に落ちてくる。
嬉しくて、少し口を開けて、やってくる金色くんの舌を受け入れた。
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