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 ただでさえ、金色くんに貫かれてるって思うと息がしにくくなるのに、こんなことをされたら息、できなくなっちゃう。 「可愛いね、すごく可愛いよイチくん」 「やっ、やぁっ、ああっ!!」 「好きでしょう? 中、こうして撫でられるの……」  掠れた声でそっと耳元に囁いてくれるあなたも……。  少し余裕がなさそうな表情でぼくを組み敷くあなたも……。 「っひぅ、ああんっ、すきっ、なかもっ、ぜんぶすきっ!!」  金色くんに撫でられるのも、すごく好き。  でも、こうやって金色くんの全身で撫でられるのも好き。  大好きな金色くんが与えてくれるものなら、なんだって好き……。 「すきっ、すき、金色くん、好きっ!!」  流れるよだれをそのままに、答えるぼく。  そうしたら、金色くんが微笑む気配がした。  ――見たい。  金色くんが今、どんな顔をしてるのか見たい……。  まばたきをして涙を落とすと、ぼくの上にいる金色くんを見た。

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