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☆
ただでさえ、金色くんに貫かれてるって思うと息がしにくくなるのに、こんなことをされたら息、できなくなっちゃう。
「可愛いね、すごく可愛いよイチくん」
「やっ、やぁっ、ああっ!!」
「好きでしょう? 中、こうして撫でられるの……」
掠れた声でそっと耳元に囁いてくれるあなたも……。
少し余裕がなさそうな表情でぼくを組み敷くあなたも……。
「っひぅ、ああんっ、すきっ、なかもっ、ぜんぶすきっ!!」
金色くんに撫でられるのも、すごく好き。
でも、こうやって金色くんの全身で撫でられるのも好き。
大好きな金色くんが与えてくれるものなら、なんだって好き……。
「すきっ、すき、金色くん、好きっ!!」
流れるよだれをそのままに、答えるぼく。
そうしたら、金色くんが微笑む気配がした。
――見たい。
金色くんが今、どんな顔をしてるのか見たい……。
まばたきをして涙を落とすと、ぼくの上にいる金色くんを見た。
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