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ましてや金色くんは女子にモテるから休憩中ずっと女子に囲まれている。
今まででも休憩中に金色くんと話したことがない。
――そう、勉強も運動も苦手なぼくは金色くんとはなんの接点もないんだ……。
ぼくってば何をしても鈍くさい。
もしかすると、金色くんは愛想を尽かしたのかもしれない。
女々しいドジな奴はもういらないと思ったのかもしれない……。
そう思うと、泣き虫なぼくの目から涙があふれてくる。
足元を見つめている視界がゆらゆら揺れる。
胸もズキズキ痛み出して、もうすぐ泣いてしまうと思った時――。
教室のドアが開く音がした。
放課後のこの時間にわざわざ教室にやって来る人なんていない。
だからきっと彼だ!!
「金色くん!?」
悲しい気持ちだったのも、泣きそうだったのも忘れて、机に突っ伏した頭をガバッと持ち上げる。
期待を込めて音がした方を見たら――視線の先には、思っていた人とは違う人がいた。
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