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☆
もう、ぼくの面倒は見なくてもいいって言わなきゃいけないんだ……。
――それはとても悲しいこと。
考えただけでも胸がぎゅって締めつけられて苦しくなる。
だけど泣いちゃいけない。
金色くんには何ひとつ、心配なんてかけちゃダメだ。
これはぼくの問題だから……。
金色くんを巻き込んだぼくの責任だから……。
「金色くん……あのね」
両脇にぶら下げている手を握りしめる。
泣きそうになるのをこらえて顔を上げる。
金色くんは焼けるようなオレンジ色の夕日を背景に、優しい微笑みを浮かべていたけれど、ぼくの真剣な表情でそれも次第に消えていった。
「ぼく、他の人に勉強を見てもらうことにしたの」
「え? それって……だれ?」
「3年生の益岡先輩。とても優しく教えてくれるんだ。だから……金色くんはもういいよ。さようなら」
これで終わった。金色くんとは最後だ。
もう会えない。
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