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「撫でられるの好きだもんね、イチくんは……」 「はぅっ」  乳首を親指の腹で円を描くようにしてクリクリとこねられた。 「ホラ、さっきよりもツンって尖ってきた。女の子みたいだね」 「いや、ヤ。言わないで。せんぱい、見ないで……やっ、やぁっ!!」  恥ずかしい。  恥ずかしいよっ!!  まっすぐぼくを見つめてくる先輩の視線がとてもイヤだ。  金色くんはどうしてこんなことをするんだろう。  いつもなら、もっとずっと優しいのに……。  絶対に人前でこんなことはしないのに……。  ぼくのこと、もういらないって思ったのかな……。  昨日はたくさん甘えてしまったのに、今日はバイバイなんて勝手なことを言うから嫌いになったのかな……。  さっきの悲しそうな表情はただの見間違いで、自分勝手なぼくのことをすごく怒っていたのかもしれない。  ズキズキ、ズキズキ。  胸が痛い。  苦しい。

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