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 握っているぼく自身の先を胸の時みたいに親指の腹でコシコシと撫ではじめると、次第に動く指に合わせて水音が聞こえてくる。  先走りっていういやらしい液がトロトロと先端から流れ出るのがわかった。 「あっ、あっ、あっ」  水音と擦られる感覚だけでもイってしまいそうなのに、金色くんはまた耳に直接語りかけてくる。 「ホラ、先輩に見られてるよ? とっても欲情してるみたい。ホラ、先輩の、大きくなってるの見えるね。イチくんと一緒だ。煽(あお)っちゃって、いけない子だね、イチくんは……」  金色くんの言葉で視界の先に注意を向けてみると、前方からゴクンと唾液を飲み込む音がした。  顔を上げれば、ちょうど先輩の下半身が目に入った。  体の真ん中にある先輩自身は、金色くんが言うとおり、ズボンを押し上げていた。  ズボン越しでもぼくよりもずっと大きいのがわかる。 「あっ、いやぁ……かないろくっ」

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