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第3話
「もしかして……ドアに細工したの、会長ですか」
「正解」
「お、お、犯すって……僕は今からあなたに、何かされるんでしょうか」
「正解」
「僕、Ωでもなければ女性でもありませんよ」
「それがいいんだろ」
「ど、ど、どういうつもりで……」
真木は口数を増やして時間稼ぎをしているようだった。
俺は自分がゲイだとばらして真実を学内に吹聴されるのもなんなので、適当に嘘をつく。
「Ωとか女とか、普通の奴を相手するのはもう飽きたんだよ。やるなら強くて自分が犯されるなんて考えたこともねえような、男のαが良いんじゃないかってな……そう思ったわけ。真木。お前はこの学園じゃ俺に次いで二番目の男だ。俺の相手をするにふさわしいと思わねえか?」
「……そんなことありませんよ。会計とか書記とか庶務とか広報とか、生徒会にだって会長にふさわしいαの男は他にもいますって」
この男、他人を売って俺から逃れようとしているらしい。
Ωや女の相手は飽きたと嘘をついているが実際は童貞の俺とタメ張れるぐらい面の皮が厚い。
咄嗟の状況で他人を売って自分は助かろうなんて中々の外道である。
真木の視線は壁のキーボックスへと注がれていた。
ドアに鍵がかかっているのなら、鍵を外して逃げようという算段だろう。
残念ながら俺のリモコン式ロックはドアの鍵とは別に追加したものなのであんな鍵があってもドアは内からも外からも開かないのだが、それは黙っておくことにする。
「つってもな……。二人きりになっちまったもんはしょうがねえし、一発記念にやっとこうぜ」
「い、いや、待ってください!ちょっ……」
俺は真木を担ぐと生徒会室のソファに真木を寝かせて真木の上にのしかかった。
真木は必死で腕を立て、俺から距離を取るように後ずさる。
「会長が、αの男とやってみたいというのは、わかりました。でもちょっと落ち着いてください」
「落ち着いているが。焦ってるのはさっきからお前だけだ」
「いや、はい。じゃあわかりました。それでいいです。でもちょっと待ってください」
「何をだ」
俺は真木のベルトに手をかけるとカチャカチャと外しだした。
それを止めるように真木が俺の手に手を重ね握ってくる。
「会長!!ちょっと!!嘘ですよね!?僕なんか会長に犯されるようなことしましたか!?気に入らないことがあったなら謝りますから、聞いてますか!?」
「聞いてる聞いてる。気に入らないどころかお前は優秀で、俺の為に昔から色々やってくれただろう。そのお礼にちょっと天国見せてやるだけだよ」
「ちっ、違います!!僕が会長に次いでナンバー2で、どうやっても追い抜けなかったから貴方を立てていただけです!!自分より強いαだから、媚び売ってただけです!!貴方の為を思って何かをしたことなんか一回も無い!!」
「だから俺を立ててくれてたんだろ。動機はなんでも媚び売ってくれるなんて可愛いじゃねえか。お前が何かを謝る必要なんてどこにも無いよ」
「っ……そういうことじゃなくて!やめてください!!こんなの、レイプだ……合意の上じゃない。許されるはずがない」
俺は無理やりベルトを外すと真木のスラックスに手をかけ、ジッパーを降ろした。
中で縮こまっていたモノを下着の上から撫ぜる。
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