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第9話
「お前、俺に勝ったことが一回でもあったか」
「なんですかその胸糞悪い質問は。……無いです。無いですよ。あったら今頃副会長なんてやってません。僕が会長の座を奪ってたはずです」
「じゃあ俺の言うこと、何でも聞けるだろ」
「それとこれとはまた話がちが……」
「俺のものになれ。幸せにする。俺は浮気だってしないし、お前が言えば満足するまで抱いてやる」
「っ……」
俺がほほ笑むと、真木は何かを言おうとして、やめた。そして顔を赤く染めると、顔を背けながら罵った。
「っその顔も……口説き文句も、使う相手、間違ってるでしょう」
「何も間違ってねーよ。俺はお前を狙ってた。お前は俺に狙われて、俺と付き合う。それだけだ」
「付き合うなんて、僕は一言も……」
俺は腕を離すと真木の腹を撫でる。
「前立腺って、癖になるらしいぜ」
「は?」
「お前、これから誰を抱いても満足できなくなるってことだよ。俺なら、お前を満たしてやれるけど?」
「なっ……」
「αの男が、尻弄って欲しさに他の奴に相手頼めるか?」
「……この外道!!」
半分冗談だったのだが、腹の中を突かれるのは俺の想像以上に気持ちが良かったらしい。
俺は処女なのでわからないのだが、そのうち真木が俺に堕ちたら抱いてもらうことにしよう。
「お前は、俺のもんだ。その代わり、お前よりも強いα――俺も、お前だけのもんになってやる」
「……」
「この学園で誰よりも強い俺が、お前だけのもんになるんだ。それって――結構気持ち良いだろ」
「……それは」
真木が口を噤む。
「この学園にいる間は、俺がお前の為にしてやれることはなんだってやる。約束する。学園を卒業した後は、お前の男にふさわしい奴に俺はなってみせる。お前捕まえんの、俺は十年計画立ててんだぜ」
「十っ……」
真木が絶句する。
「話の続きは部屋に帰ってからだな」
俺は会長の席に置きっぱなしにしていたリモコンで部屋の施錠を解除する。
「続きなんかありませ……えっ」
立ち上がってさっさと部屋を出ようとした真木が崩れ落ちる。
男を受け入れるようにできているΩや女でさえヤッたあとは腰が立たないことがあるらしい。
αの男が尻を犯されて平気で歩けるわけがなかった。
俺は真木を横抱きにすると寮の部屋に連れて帰った。
そしてまた、今度はベッドで激しく抱いた。
真木はもう抵抗らしい抵抗はしなくて、相変わらず俺を口汚く罵っていたが、喘いでは果てて、もう何も出なくなるまで俺と交わった。
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