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第10話

「かんのん、じ、おねが、抜いて……」 「イッてるのに?」  だとしてもだろ。  お前には、加減というものがわからないのか。 「嫌だ、動いて……はやく」  俺の懇願に、観音寺は切羽詰まったような顔をする。 「お前……煽ってんじゃねえ」  ずるりと抜かれたモノにホッと息をつく間もなく、中を穿たれた。  何度も、何度も、抜き差しを繰り返されて……気持ちいい所にも、何度か当たる。 「っあ、あっ……」 「……真城っ真城っ……」  俺の名前を呼びながら観音寺が腰を振る。 「ぁっ、そこ、気持ちいい」  口を滑らせた俺の言葉を聞いた観音寺が、動きを止める。 「……ここか?」  そして、確認するように俺が感じた場所をトントンと硬いものでつつく。 「ぁ……ぁっ……」  声を漏らしてしまったら、最後。観音寺は俺の感じるところばかりを抉るように突き入れる。 「あっ!あっ!!ぅあ!!あっ!!」 「真城……すげー好き……好きだよ」  観音寺に愛を囁かれながら、俺はまた長い射精をした。  同時に観音寺も俺の中で果てるのがわかる。  終わった……。  こいつ、コンドームも付けてなかった。  俺は明日から、Ωに変身でもしてしまうのだろうか。  そんなことを考えながらも、意識は落ちていく。 「……真城。真城?」  俺を呼ぶ観音寺の声が遠くなっていく。  次に目覚めたとき、俺は中に出されたはずのものがきれいさっぱり無くなっていることに驚いた。  というかあれだけ色んな所に射精しまくったのに、全身綺麗になって乾いている。  観音寺がやったのか。 「真城」  呼びかけてきたその声に、俺は反射的にαの威嚇――グレアを放出する。 「っぐ……!」  観音寺がどっと俺の足元に跪く。 「……あれ?」  俺は疑問に思う。  窓を見るともう空は明るくて、ということは日付はもう跨いでいるだろう。  観音寺の話じゃ、観音寺とセックスして中に出されたら、αもΩになってしまうという話だったはずだ。  それなのに俺は今、グレアを使って、観音寺はそのグレアに負けた。  俺はΩになったんじゃ、なかったのか。 「観音寺」 「なんだ」 「俺はΩに、なったのか?」 「わからない」 「ざけんな」 「病院に行くか、Ω性が発現してヒートが来るまでそのままで過ごすか……2択だ」 「……病院に行く」 「俺も行く」 「なんでだよ。ついてくんな」 「病院に行くのは俺のせいだろ」 「っく……」  感傷に浸らせるとか、そういう脳が無いのだろうかこいつには。

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