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第31話 愛を確かめ合う※R18
ベッドに下ろす時は丁寧だったのに、シャツを脱がせる手つきはボタンを引きちぎってしまうのではないかと思うくらい乱暴だった。
負けじと俺もヴィルユーグの軍服に手をかける。
絡み合うように脱がせ合い、その合間に何度もキスを交わす。
「ん……んっ、ヴィル、もっとキス……」
素直に強請ると、要望通りに唇が降ってくる。俺はそれを思う存分に享受した。
俺の全てがヴィルユーグの眼前に晒されると、男は溜め息をついた。
「お前は、どこも綺麗だな」
「あなたと変わらない、男の体ですよ」
「そうなんだろうが、私にとっては天使か、神様かに思えてならない」
「私はあなたの軍神になりたい」
「それは、良い。リヨンが私を守ってくれるのだな」
心底嬉しそうな笑みに、俺も微笑む。
「一生、守ってあげます」
そう言って、俺は上体を起こしてヴィルユーグに口付けた。
戯れ合うようなキスから、舌を合わせて深く息さえ奪われるような激しいキスに変わっていく。
上から下まで肌を密着させて、さらにキスで繋がることがものすごく気持ちいいと初めて知った。
ヴィルユーグの体は見た目よりもガッシリと筋肉がついており、これが歴戦の証かと俺は感嘆する。
むしろ筋肉のつきずらい自分の体が恥ずかしくなってくるが、ヴィルユーグが前と同じようにあちこち触ってくるから、まぁいいかと思えた。
「あっ……ちょっ、そこは……やっ」
前も執拗に触っていた乳首を、また集中的に弄られる。
くすぐったいと体をよじるが、ヴィルユーグの手は離れることを許さない。
「嫌?気持ちいいの間違いだろう?」
密着しているからお互いの様子はわかってしまうが、そこを弄られると下半身に熱が溜まっていくのが丸わかりですごく恥ずかしい。
「ん……んっ……あぁっ!」
さらに、ヴィルユーグは頭をずらすと、べろりと乳首を舐めてきた。
ぢゅ、と吸われたり、甘噛みされたりと今まで生きてきた中で知らなかった快楽を教え込まれる。
「あっ、ぁっ……っ」
しかし、乳首では達せず、ただただ溜まっていくばかりの熱が辛くなってきた頃。
「ヴィル……ッ、も……触って」
俺はヴィルユーグに白旗をあげるように懇願した。
「上手なおねだりだな」
顔を上げたヴィルユーグが、男くさく笑う。
何か余裕ありげな態度が憎らしくて、蹴ってやろうと脚を上げた途端。
その脚を逆に掴まれ、あまつさえ割り広げられてしまった。
「絶景だ」
「……ッ!」
そしてそのままヴィルユーグは体をずらし、俺の股の間に顔を埋めようとした。
「ま、待って……!」
俺はヴィルユーグが何をしようとしているのか気づき、慌てて静止する。しかし、ヴィルユーグはチラとこちらを一瞥しただけで、すでに勃ち上がっている俺のそれをがぷりと咥えてしまった。
「ああぁぁっ!」
あまりに強い衝撃に、俺は身悶えしギュッと目をつぶって快感をやり過ごすことしかできない。
じゅぷじゅぷと口内で擦られるたびに、びくんびくんと腰が跳ねる。
この前が初めての手淫だったのに、こんなことをされてひとたまりもなかった。
「あっ……あ″……ッ」
「一度、出しておけ」
限界が近いのはわかっていた。でも、こんな王様の口に出すわけにはいかない。
俺は必死に快感を散らそうと首を振った。
「あああああッ……っ……ぅ……」
しかし、無情にもくびれを強く吸われた瞬間に弾けてしまった。
はあはあ、と荒い息を吐き出す俺に、ヴィルユーグはこともなげに言った
「可愛かった」
「……このエロオヤジ」
赤くなった顔で睨むと、ふっと笑みをこぼしたヴィルユーグが額に口付ける。
これが歳の差なのか。悔しい。
「良くなかったのなら、もう一度してやろうか?」
「……っ!?」
「冗談だ。ほら、私ももう我慢ができない」
太腿に押し付けられたヴィルユーグのそれは、ガチガチに勃ち上がりびくびくと震えている。
前は部屋が暗かったのもあり直接は目にしなかったが、今はその凶暴さをまざまざと見せつけられ、俺はごくりと喉を鳴らした。
「……俺も、舐めた方がいい?」
怖々と聞くと、ヴィルユーグは一瞬固まった。
「……あまり可愛いことを言うな。襲ってしまいたくなる」
激情を押し殺したような低い声に、俺の胸がギュンっと急速に高鳴るのを感じる。
求められているという事実が俺を幸福にした。
「して……」
「お前は……っ、本当に!」
「えっ、うわっ……」
グゥッと獣のような呻き声を出したかと思えば、ヴィルユーグは俺の体をぐるっとひっくり返し、腰だけを突き上げる猫のようなポーズを取らせた。
そして寝台の横に備え付けられていた引き出しから香油を取り出し、俺の尻にそれをひと瓶まるごと垂らす。
冷たさにびくりと震えるが、その後の窄まりに指を入れられた方が衝撃的だった。
香油のおかげでするりと一本の指が入り込んだまではいいが、ぐにぐにと中を押される感覚に俺は戸惑ってしまう。
「ぅ……ゔぅ……」
「痛むか?」
「ぃ…いや、何か変な感じ……」
「そうか。では、ここはどうだ?」
「……ッ!?あっ!あぁ!」
指がある一点を押した時、びりびりとした何かが身体中を駆け巡った。
「いい、みたいだな……」
ヴィルユーグは指を中に入れたまま、俺の背中にのしかかり耳元で囁いてくる。
「ぁ……」
その刺激がダイレクトに脳に響いてくるようで、俺は身震いした。
何度も中を掻き回され、途中で二本、三本と指が増えていく。
快感と違和感の二つがないまぜになり、俺はやめてほしいのかもっとしてほしいのかわからずにただ嬌声をあげながらじっとしていた。
この後があることを、理解していたからだ。
そうして、ずるりと指が抜かれた時。
俺は上体を捻り、期待に満ちた眼で男を見上げた。
「あ……アッ……ゥ……」
男が、はいってくる。
指よりも、遥かに大きくて苦しい。
けれど、リヨンに発情している証だと思えば、それも愛しい。
「ヴィル……っ」
名前を呼ぶと、口付けが降ってくる。
「愛してる」
ヴィルユーグがそっと囁く。
「どうしても、君が欲しい」
「……ああ」
ヴィルユーグの気持ちは痛いほどわかる。
俺も同じだった。
少しでも思いを口に出せば、泣いてしまいそうで何も言えなかった。
でも、快感に歪める顔、汗、そして躰。
今だけは全てがリヨンのものだといえた。
「あぁ……リヨン、ぜんぶ、入ったぞ」
「ヴィル……ぅ……ッ……」
痛みはないが、無理矢理広げられた後孔がひきつれて苦しい。
「大丈夫か?」
口を開いても、もう言葉にならない声しか出せない。
俺は必死になって頷いた。
ここで辛いなどと言おうものなら、ヴィルユーグは行為をやめてしまうだろう。
「美しいリヨン。私を受け入れてくれるか?」
「もち……ろん」
その言葉を聞いて、ヴィルユーグがゆっくりと腰を動かす。
腰を掴む力強い手、そして背中に感じる男の吐息が俺の充足感を満たした。
このひとときは。
征服されるより、この男を咥え込んでいる自分の方が征服していると感じる。
「ゔっ……ぁ……や、いくッ……」
「私も……だ。共に、達こう」
ぐっ、ぐっと奥を突かれた時、びゅくっと白濁が押し出され、俺の頭がスパークしたかのように真っ白になった。
その瞬間に中がぎゅうぎゅうとヴィルユーグを締めつけ、息を詰めたヴィルユーグも俺の中に熱い飛沫を撒き散らした。
「ヴィル」
心地よい疲労の中、意識がだんだんとふわふわしてくるが、これだけは告げないとと思った。
「ん?」
「俺も……愛してる」
ヴィルユーグはふわりと笑って、俺をぎゅうぎゅうと抱きしめた。
またキスされそうだったので、俺は慌てて言葉を続ける。
「だから、死なないでほしい」
ヴィルユーグは一度目を瞬かせたあと、強く頷いて言った。
「ああ。生きて帰って、またリヨンを抱きしめさせてくれ」
俺はその言葉に安心し、目を瞑った。
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