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第39話 愛を惜しみなく ※R18
ニ日後、ヴィルユーグの両親と未来の王の少年に見送られ、俺たちは帰路についた。
馬車の中でも何度もキスを繰り返し、王城に帰ったヴィルユーグは明日になるまで誰も部屋に入るなと人払いした。
私室に入るなり、ヴィルユーグは俺を強く抱きしめる。
「リヨン、もう我慢の限界だ……今日は抑えられない」
「俺も……、だから抑えないで」
散々馬車の中で高められ熱くなった体を押し付ける。
下半身こそ触れなかったが、胸や背中、首も顔も至る所を撫でられてずっともどかしい思いをさせられていたのだ。
早く抱いてほしくてたまらなかった。
「しっかり掴まっていてくれ」
「え……?ぅわっ!」
縦抱きで持ち上げられ、俺は焦る。咄嗟に首にしがみつき、足も落ちないようにヴィルユーグの腰に回した。
すると、尻のあたりにグリッと固いものが押しつけられる。それが何か一瞬で悟り、俺は顔を真っ赤にした。
「このまま挿れてしまいたい……」
悩ましげにそう呟かれ、俺の心臓はバクバクと早鐘を打つ。
そのまま移動中、時折グリグリと押しつけられるたびに、ひくんひくんと入口が反応してしまう。
体を下ろされた先は寝台の上で、俺は覆い被さってくる男の体を受け止めた。
「ヴィル……」
キスの合間に、シャツもズボンも下着も全て取り払われる。前とは違って余裕のない手つき。
「好きだ……リヨン、私の伴侶」
「俺も、あなたが好き」
好意をストレートに伝える甘美さを知った今、飽きずにキスと愛の言葉を繰り返す。
指でじっくりと解された後、ヴィルユーグが昂りを押し当てた。
性急に挿れたいと言っていたのに、伴侶を傷つけまいと我慢してくれたことに愛を感じる。
「あ……は、入って……」
ヴィルユーグが中にいると思うだけで、きゅぅんっと締め付けてしまう。
「……くっ、お前の中、良すぎる」
切羽詰まった顔で、ヴィルユーグが抽送を始めた。ぐっぐっと奥を攻める動きに、俺は堪らず声を上げてしまう。
「あっ!ぁあっ!んっ、んっ」
「すぐにでも達してしまいそうだ」
不意に顔を上げると恍惚な表情のヴィルユーグが目に入り、胸がキュンっと締め付けられた。
言葉通り、ヴィルユーグが極めるのに時間はかからなかった。
俺のナカでびくびくとヴィルユーグのモノが震え、その後じんわりと濡らしていく。
「あ……でてる……」
自分が達したわけではないのに、それと同等に多幸感が湧き上がる。しばらくヴィルユーグは俺を抱きしめ、最後の一滴までナカに塗り込めるようにグッグッと腰を押し込めていた。
そんなところにも、俺を好きだと言っているように感じられて、胸がときめく。
「次はお前を満足させてやるから」
「え……っ」
射精が終わったあとすぐに、ヴィルユーグはまた起き上がり腰を突き入れてきた。
すでにナカのヴィルユーグは臨戦体制に戻っている。先ほど出した白濁が潤滑となり、ゆるゆると腰を動かされるたびにグチュグチュとエロティックな音を立てて掻き回された。
「あっ……!はっ、あっ、ま、まって……!」
「どうした?……気持ちよくないか?」
「そ、じゃなくて、キスっ……足りない……」
ヴィルユーグの首に手を回し、顔を近づければできるが、律動が始まってしまうとその激しさに負けてキスするどころじゃない。
それに、触れるだけのものでは物足りない。
「わかった」
そういうと、ヴィルユーグは俺の背中に腕を差し込み、グイッと体ごと持ち上げた。
そして、太ももの間を跨ぐような形で向き合う。
「これなら、お前が好きに動いていいし、キスも好きなだけしていい」
「え、あ、ああ」
好きに動いていいと言った通り、ヴィルユーグは俺の頭を撫でたり首筋に唇を寄せたりするも、腰を動かすことはしない。
先ほど一度達した男は余裕があるのだろう。
俺は望み通り、ヴィルユーグをぎゅっと抱きしめながらキスをする。舌を絡ませ、擦り合わせると、じんと痺れるような気持ちよさが広がって中毒のように病みつきになった。
けれども、だんだんとキスだけでは物足りなくなってくる。繋がった場所がひくひくと主張し始める。早くここでイキたいと。
しかし、腰を揺らめかせながら快感を拾おうとするも、なかなかうまくいかない。経験数の乏しい俺はどう動けばいいのかわからずに泣きたい気分になっていた。
「ヴィル……」
「どうした?」
「う、動いて……ナカ、切ない」
緩慢な動きばかりでなかなか強い刺激が与えられず、イケそうにイケない状態に俺は降参した。
「強請られるのもいいもんだな。これからはしてほしいことがあればなんでも言え」
フッと笑ったかと思うと、ヴィルユーグは俺の腰を掴み、ガツガツと突き上げを開始する。
感じるトコロを的確に押されて、嬌声が止まらない。
「あっ!あっ、あっ、ああああっ、い…イイっ」
気持ちいい。気持ちいい。
もう頭の中は真っ白。
「はぁっ……最高だ……リヨン」
どろどろに蕩かされて、男に快感を刷り込まされる。
ガッツリと腰をホールドされて、逃げ場のない体位の中。服の上からではわかりにくいが、自分のよりずっと逞しい腕に支えられていることに安心と羞恥心を感じた。
「も、いくっ……ヴィル!」
「ああ、たくさん気持ちよくなってくれ」
身も心も全てヴィルユーグに捧げ、抱き合いながら高みに昇っていくのは、まるで一つに溶け合っていくような愉悦だった。
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