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第4話 24時間稼働

「3交代制で、8時間労働だって。キツくない?」 本部からの提案で、Aが9時から17時、Bが17時から1時。Cが1時から9時。  ABCの三交代。 キツいのはCか?Bも結構ツラい。 それぞれ前後15分ずつ伸ばして実働8時間半。 休憩が交代で1時間取れる。  時給もABCの時間帯で違う。 「みんな文句はないのか? こんなの勝手に決められて。」  俺は腹が立ったがみんなは従順に従うようだ。 「85才まで雇ってもらえるから、他の仕事は考えられないよ。」 「でも、深夜勤務は疲れるなぁ。」  こう言倉庫形態の会社は、24時間稼働はアメリカあたりでは当たり前だという。  ヨーロッパではこんな年寄りが働くことは驚きだそうだ。もう悠々自適な年齢のはず。  日本はまだまだ遅れている。少ない国民年金が問題だった。  俺なんかが、文句を言っても仕方ない。賃金の上がらない若者もみんな諦めが染み付いている。  俺は引きこもっている間,自分のことしか考えていなかった。親が普通に働いている事に何の疑問も持たなかった。甘えていた。  ても親にありがとうが言えないでいる。今も親の扶養家族になっている。 「正社員の人も時間帯は同じなんですか? シフトとかはどうなるんですか?」  俺は納得出来なかった。本部のやり方に。 契約社員は使い捨てか? 「僕もいきなりの変更に納得出来ない。 本部に掛け合ってみるよ。」  森野さんも言った。新入社員にどれほどの発言権があるのか。  正社員はAシフトで日勤だと言う。待遇が違う。 「組合とか無いんだよね。」 「みんな政治がらみだからな。」  それでも仕事は溜まって行く。ネット注文が常に入ってくる。  中国メーカーは扱っていないが、メードインチャイナの品物は多い。壊れやすく、梱包は雑で手を焼く。  食料品の冷凍、冷蔵、生ものはここでは扱わないのでまだマシだと慣れた人は言う。 「ブラック企業かな?」 「この程度はブラックじゃ無いよ。 良心的な方だよ。」  あちこちバイトジプシーの人が言う。他よりマシだと。 (ニートで何の経験もない俺が雇ってもらえる所なんて、ブラックでも仕方ないよな。)  4月に入ってすぐにシフトが組まれた。 「あの、僕もBとかCに入れてください。」  森野さんが言った。

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