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第44話 手鎖心中

「二人になるの初めてだね。 最初で最後?俺はそんなに危機感無いよ。」 「ああ、俺たちは人生を舐めてるな。」  抱き寄せてソファに座る。初めて本格的にキスをした。 「俺の父親が怒ってるって、華子が言ってた。 親父はゲイを嫌ってる。組員にゲイがいたら、酷い制裁をして叩き出す。ヤクザはいい男が多いから。 華子はいつも俺を助けてくれる。」 「ああ、妬けるな。いいガールフレンドだ。」 「でも、華子とセックスはしてないよ。 俺、女はダメみたいだ。」  抱きしめられて 「可愛いな。」  お互いに服を脱いだ。刺青とかは入っていない。 「綺麗な身体だ。じゃあ、童貞なのか?」 「うん、出来なかった。初めてだよ。」  裸になって抱きしめた。 「いいのか、俺で?」 「うん、嬉しい。 ずっと抱いて欲しいと思ってた。」  いつも遠くから見ていたのは知っている。  初めての固い身体に感動した。 備え付けのローションの瓶を取って、身体中に塗り広げた。 「ひゃあ、冷たい。気持ちいい。」  崇は上になって顔を見下ろした。 「綺麗な顔だ。 汚れの無いヤクザを抱いている!」 「変だね。」  可愛くて愛しくて身体中舐めまわしたい。 固くなったペニスを握った。 「ああ、」  顔を見ながら口に含む。 「恥ずかしいよ。崇のも欲しい。」  ホテルのベッドで抱き合って一つになる。 「痛く無いか?」  時間をかけて解した後孔に当てがうと、逃げ腰だった栄介は力を抜いた。  崇に貫かれて幸せそうだ。 「すごい、気持ちいい。自分では届かない所。」  腰をくっつけて奥まで入れた。 「一つになれた。離れたくない。」  後ろから抱きしめて首筋にくちづけした。 耳を噛む。耳に舌を差し込む。何をやっても反応する。ピクンピクンと震えるのがなんとも可愛い。前に手を伸ばして固くなったペニスを扱いてやる。 「あ、あん、」 「いいよ。イケよ。」  耳元で囁く崇のバリトンボイスに震える。後ろが繋がったまま、腹を撫でる。 「栄介のここに俺のが入ってるんだな。」 「このまま,二人で抱き合って繋がったまま、死んでしまいたい。」  手を鎖で繋いで心中する話を思い出した。

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