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第6話

 そして俺に携帯の画面を見せると、そこにはズボンを寛げて必死に手コキする俺の姿が映っていた。 『イク、イッ……』  思い切り射精するまでが、ワンセット。  写真ならまだしも、動画を撮られていたらしい。  携帯を持つ東雲の手を掴もうとしたがひらりと躱される。  自分のポケットへと携帯をしまうと東雲はまたデスクとの間に俺を挟んで手をつく。 「……これでお前にも、秘密ができたな?」 「消してください、お願いシマス」 「それは聞けない相談だ」 「ほんとにあんたの動画、バラまくよ」 「俺の何を知ってるのかと思えば、動画か」  またやらかした。  会話を重ねれば重ねるほど、ボロが出る気がする。 「ちなみにどんな動画か聞いても?」 「……」 「答えないなら答えるまで身体に聞くか」  東雲が俺の上半身をまさぐるように触れる。  必死でその手を剥がそうとするが、力が強い。全然離れない。  俺の身体を撫でていた指がシャツの上から上半身の突起をつまみ、引っ張る。 「っ俺、男……!んなとこ、感じねえよ!はなせっ」 「ピアスでもつけるか」 「へっ?」  突拍子もない発言に動きが止まった俺の身体を反転させ、東雲が後ろ手に俺の両手を捻り上げた。ネクタイか何かで両腕を後ろのまま縛られる。 「乳首にピアスでもつけて、いつでも弄れるようにしてやればお前も少しは感じるようになるんじゃないか?」  狂人だ。  頭がおかしいとしか思えない。  というかそんなどぎついプレイは今から何をされるのかという俺の想像の範疇を越えている。  動画を撮られたまんまでも、両腕を縛られる前に逃げた方がまだマシだったかもしれない。 「ッいや無理!無理絶対無理はなせクソ教師!」  俺はうつ伏せに体重をかけられたまま必死に抵抗した。 「お前が持ってる俺の動画の内容は?」 「……」 「……」  黙ったまま東雲が俺のズボンを下着ごと膝までずり下げた。  俺の尻の割れ目に指を這わせる東雲に、全身の毛が逆立つ。 「ローションはないから、流血沙汰になっても構わないか?」  指を尻穴にぐいっと突き立てられた。 「は……!?痛い、抜け、あんた挿れられる方なんじゃねえのかよ」 「誰がそんなことをいつお前に言った」  ぐいぐいと指が中に侵入してくる。  もちろん滅茶苦茶痛い。  血は出ていないがこれから何をされるのか考えると流血沙汰は必須だろう。  俺が東雲は挿れられる方だと思い込んでいたのは、子供の頃に女のような格好をしていたことと、動画内で手ひどく犯されていたこと、そして今でも綺麗なその顔から勝手な先入観でそう思い込んでいたのだが、違ったらしい。

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