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第10話
放課後、生徒会の仕事を終えると会長が俺を呼ぶ。
「庶務、東雲に書類持っていけ」
「……今日はちょっと」
「なんだ。さっさと行け」
ちょっとぐらい間を与えてくれても良いんじゃないだろうか。
俺は追い出されるようにして生徒会室を出た。肩にかけた鞄がずり下がる。
今、東雲に会ったらまずい気がする。
なんとなくだが俺の直感がそう告げていた。
だが書類を持たされているし、提出せずに寮に帰ってしまえば後日東雲に書類を持って行かなかったのがバレて割を食うのは俺だろう。
仕方なく東雲の教室へ向かう。
ドアをノックすると返事を聞く前に扉を開き、デスクへ向かう。
「東雲、生徒会の書類」
「ああ」
俺から書類を受け取ると東雲は書類に目を通し始める。
「……」
「……」
二人して無言になる。
「東雲」
「なんだ」
透き通った瞳が俺を見つめる。
「……俺、体、おかしくなった」
震える声で東雲に告げる。
今ならまだ引き返せる、今すぐこの男の前から立ち去れと頭は自分の体に命じているものの、体が言うことを聞かない。
「どんなふうに?」
「……尻で、あんたにイかされすぎて……」
「まだ感じる?」
「……うん……」
椅子に座ったままの東雲が傍に立つ俺の腰を引き寄せて抱いた。
東雲の手がズボン越しの俺の尻を掴んだ。
その指が尻の割れ目をなぞる。
「尻のイキ方を脳が覚えたら、チンコが欲しくて堪らなくなるんだよ。それも何度もイかされ続けりゃな」
綺麗な顔で下品なことをすらすらと言う。
本当か嘘かわからないような内容である辺りタチが悪い。
「ところで、お前はαの男だが」
東雲の両手がパッと離れる。
「Ωやβや女のように、俺に抱かれたいと思うのか?」
「……」
「九十九。ちゃんと言えたらご褒美だ」
……この男。
αの男を屈服させるのに、有効だとわかっているのだろう。甘い餌をちらつかせて誘惑してくる。
言えば、また昨晩のように泣かされる羽目になると頭ではわかっている。
わけもわからないくらい滅茶苦茶にされるのはもう嫌だともちゃんと感じている。
それなのに口が言うことを聞かない。
「……て、しい」
「聞こえないな」
「抱いて、欲しい」
東雲の綺麗な顔がニコリと笑みを浮かべる。
「お前がそう言うなら仕方がない」
もう抵抗はしなかった。
それから俺は東雲に抱かれた。
イッてもイッてもイかされ続けて、頭が馬鹿になるくらい喘がされる。
それが普通になるくらい、東雲の味を身体に刷り込まれた。
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