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第31話 ヨーグルトドリンク
アニメプラスと専属契約をしたんだけど、それが電光石火の勢いで、俺も勉強になった。
ここぞと思った時の突っ込みね。負けるねえ〜。
まさにプロだよ。
向こうにとっては、
ゆるい修業=カモがネギを背負ってやって来たー!って感じかな?
まんまと思う壺でやられたね。
しかしミツワにいても、すべて一から始めるという段階だから、クオリティでは比べようもない。
颯太の為にも、これで良かったのかなと思う。
夏さんも医師だから、颯太に無理をさせるとは思えない。それは安心だ。
さて、俺も今日は病院の仕事をしないといけない。
ずっと陽菜ちゃんが気にかかっていた。
病室を覗いた。回診だ。
「陽菜ちゃん、具合はどうかな?」
俺を見ると、少し恥ずかしそうに笑顔を見せてくれた。
「少しは胸の痛みは落ち着いてきたかな?」
うん、と頷いた。
「起きて自分でトイレに行けそうな気がする? まだ無理かな?」
う〜んと考え込んでいた。
「大体2週間くらいが目安だよ。それくらい経つと大分痛みが楽になるから、おしっこの管を外して自分でトイレに行けるようになるよ」
うん、とまた頷いていた。
まだ2週間にはならない。急性期の痛みがやや治まってきたくらいだろう。
「ご飯は食べられるかな?」
うんと頷いた。
そばのナースが「大体6割から7割くらいは食べられていますね」と報告してくれた。
「そうなんだ。大分進んできたね。
他に食べたいものがあったら看護師さんにリクエストしていいんだよ」
メモになんか書いている。
<あーちゃんにヨーグルトドリンクを買ってきてもらってもいいですか?>だって。
「あれ、ヨーグルトドリンクって厨房に確かあったよね?」とナースに聞くと、
「はい、あるはずです。すぐ伝えます」とナース。
「そしたらね、多分持って来てくれると思うから、待っててね。好きなの?」
ちょっと恥ずかしそうにうなずいた。
「じゃあ、食事に必ずつけるようにしようか?」
うん、と笑顔で頷いた。
「はいはい、今のところ順調だね。通信の学校の方はどう? なんか進んでる?」
タブレットを手に取って、何か書き込んでいた。
<友達が出来たから、話すのが楽しみです>だって。
「そうか、それは凄いねえ。早く良くなって学校に行けると良いね」
うんうんと頷いた。凄い進歩だなあ。
「ではまた来ますね」
バイバイと小さく手を振ってくれた。
ああ、意外と明るい子なのかもしれないね。
なんだかうれしくなった。
あとで厨房から「ヨーグルトドリンクを届けました」と報告が来た。
良かった。光が見えたね。
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