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第39話 颯太のヘルプ

 今日は日曜日。 三日間続いたレッスンで疲れて、颯太は寝たまま起きてこない。 まあ、こうなるだろうとは思っていた。 頑張りたい気持ちと身体は別物だ。 朝食を作ろうか? どうしようか。 昨日家政婦さんが作ってくれた鶏肉のサラダがあった。 常備菜もすこしある。 お陰で今日は何も作らなくて済む。 ありがたいことだ。 あとはパンとコーヒーだな。 俺だけ先に朝食を済ませた。 颯太が眠りこけているので、俺もなんだか誘われて眠くなってしまった。 そっとベッドに入る。二度寝しよう、なんて幸せだ。 すると颯太がくるっと向きを変えて俺の胸に顔をうずめた。 あれ? 起きているのかな。 「颯太、起きてるの?」 「......寝てる」 はあ~ん。 俺も寝よう......と思ったら、颯太が俺の手を誘導して自分の中心に置いた 今、寝ようと思ったのに、起こせってか? 「颯太、ここを起こして欲しいの?」 くすくす笑って、「うん、お願い」だって。 可愛いね。もう抗えない。 「じゃあ、先に水分取って」 そばに置いていたペットボトルの水を飲ませた。 お互いに潤ったところでキスをする。 そしてそっと中心を起こしてやった。 「先生、もっと......」唇を尖らせた。 「そっとじゃ駄目なの?」 今度はぎゅっと眉間を寄せた。 「もう~知ってるくせにい~」と胸にゴリゴリと顔を押しつけて擦った。 はは、そうか......。 じれる時の颯太が可愛いくて堪らない。 颯太の気が済むまで愛するよ......。 1週間の中でゆっくりできるの今の時間しかない。 颯太のホルモン治療は中断している。 必要以上に興奮を駆り立てても、 アーティストに目覚めた颯太には邪魔なだけだ。 子供がずっと先でいいと言うなら、今のままでいい。 愛し合うだけなら、もう十分に颯太は成熟した。 絶頂してぐったりとした颯太は、また眠りに落ちた。 俺も少し眠ろう。 * その後は目が覚めて、コーヒーを飲みながらネットを見ていた。 あれ? 上川秘書からまたメールが入っている。 日曜日だぜ。もう怖いな……。 タイトルからして、“Helpです”だって。 「ミツワのHPに颯太さん宛てにメールが来ています。差し出し人は16歳の高校1年の女の子で、 ”働きながら通信制の高校に行ってるのですが、ヒートになるたびにバイトをクビになります。 他のところに応募してもヒートが原因で決まりません。 何とか私にでも出来る仕事はないでしょうか? なんでもしますので、何か仕事があったら教えて欲しいのです。 ご迷惑だとは思いますが、他に頼れる人がいません。どうぞよろしくお願いします” とのことですが、どうしましょうか?」 うへ〜。うちをハローワークと間違えてるな。 でもまだ16歳の女の子だ。 そんなに仕事をしながらでないと、高校に行けないのだろうか。 そもそも通信制の高校ということで、その辺でなにか問題があるのかな? または、家庭的に恵まれていないのか。 どうするべきか。 颯太宛てにメールが来た以上は、本人に聞くしかないな。 寝室に行った。颯太はそろそろ起きてもいい頃だな。 なにか食べさせないと駄目だ。 「颯太、そろそろ起きようか? また秘書からメールが来ているよ」 「うう〜ん……また来たの? 解決したばかりなのにぃ〜」 「やっぱりさ、オメガで成功していて、 かつ余裕がありそうで優しそうな颯太さんを、頼るしかないんじゃないの?」 「それ嫌味なの?」 「違うよ。世間的にそう思われてるんじゃないの? だから颯太に集中するんだと思うよ。他に有名人でオメガの人っている?」 俺だってそれは知らないよ。 「ああ〜俺知らない。誰かいるのかなあ?」と颯太。 「多分、いても内緒にしているんじゃないの?」と俺 「あ、そうか……。分かった、起きるよ」 のそのそと起きて来た。

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