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第48話 佐久間の父への報告

 昨日、社長にミツワ未来財団の賛成を得られたことで、 俺はまず自分の時間を作るために、佐久間総合病院の理事である父に報告とお願いをした。 「なんだって?ミツワ未来財団? へえ~、こりゃまた手間のかかりそうなことを始めたねえ。 まあしょうがないのか‥‥‥、オメガが今の世の中でつらい目に合っているのは事実だ。 立派な社会事業だけど、颯太が私財をすべて差し出して始めるとはねえ__凄いねえ。 だって株の配当金を全部出すわけだろう?普通は出来ないよね......。 やはり颯太くらいとびぬけた金持ちしか出来ないんだろうなあ」 父は感心しながらも考え込んでいた。 「だからこそだよ。配当金を眠らせても誰一人助けることは出来ないんだよ。 それを颯太や小林さんが分かってくれたんだ」と俺。 「よしよし、お前が言いたことは全部分かった。 社会事業なら、佐久間病院としても協力しないわけにはいかんだろう。 うちのHPでも、協力病院として名前を出してほしいけどいいのか?」と父。 「うん、いいよ。発表のコメントは俺が書くから待ってて。 まだミツワ社内にも発表していないからさ。 それで俺に時間が欲しいんだけどさ。 ビルが出来て落ち着くまでは、多分7年くらいはかかると思うんだよね」と俺。 父は財団の概要を書いたプリントを眺めていた。 「まあ、そうなるだろうな。お前がやるクリニックなら、佐久間病院としても医師を派遣しないわけにはいかんだろう。楓や淳一にも協力してもらったらいい。 でも陽一はどの程度、ここで診療をするつもりなんだ?」 「精神科はなるべく予約制にして、当面は午前だけにしようと思うし、オンラインでもやるよ。 入所者や、幼児や乳児の様子を見ないといけないしね。 人数が増えてきたら、小児科医も週に2回は来てもらって、診療と入所者も見て欲しいんだよね。 ただ内科は午前だけでも毎日か、週に5日はやらないと地域に定着しないと思う。 それに内科もオンラインで受けるようにしようと思う。 定期的な薬だけ欲しい人もいると思うからさ。 医師は最初から採用するほど患者が来ないと思うから、 誰か日替わりでいいから午前だけも派遣してほしいんだよね。 それで患者が定着するようなら、医師を採用するよ」 「まあ、そうだな。万が一の時はお前が内科をやれよ」と父。 「うん、わかった。それで本家を建て直したらそこに住むつもりだから、 俺の家は人に貸そうかと思うんだけど、いいかな?」 「いや、それはちょっと待て。様子を見た方がいい。 にぎやかになり過ぎて避難したくなるかもしれんだろう?」 ちょっと笑った。 「そんな事態になるといいんだけどね」 父がニヤリとしていた。 「まあ、好きなように活動していいぞ。こっちは心配するな。 4年くらいは多めに見てやるよ。」 「うん、ありがとう」 それから肝心の大仕事がある。 ガーデンデザイナーの大谷梨々子さんとコンタクトを取り、会ってもらわないといけない。 HPからメールで連絡した。

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