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第50話 大谷梨々子・ガーデンデザイナー

 赤坂の待ち合わせに現れた大谷(おおたに)さんは、 華やかで、ハーフか?と思うほど整った素敵な人だった。 でもさすがに日焼けしている。 野外にいる時間が多いのだろう。 アシスタントの二人も一緒だった、 俺のSPの車には乗り切れないので、ミツワから車を出してもらている。 そして会長室に案内した。 緊張している感じは特にないが、さすがにドアの前のSPには驚いていた。 部屋に入ると、颯太、山川弁護士、上川秘書を紹介した。 「初めまして、大谷梨々子です。どうぞよろしくお願いします」 「立花颯太です。お会いするのを楽しみにしていました」 「こちらこそ楽しみでした。この度はお仕事の依頼をありがとうございます。 光栄です。まあ、それにしても景色が良いですね。最高!」 笑顔がこぼれる梨々子さん。 ここに来ただけでも楽しんでいるようだ。面白い。 早速颯太がご挨拶をした。 「この度はわざわざご足労頂いてありがとうございます。 弱者のために<ミツワ未来財団>を作ることになりました。 場所は俺の生家の敷地を全部使います。 お手数をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いします。 なんかね、先生がどーしても!大谷さんでないと駄目だと言ってますが、どうでしょうか? お時間が取れるでしょうか?」 みんながくすくす笑ってしまった。 もう〜颯太、余計だよ。 「うれしいですね。光栄です。ただ私も今は大型案件を受けています。 手が空くのは半年先になりますが、植物の発注は急がないといけないので、 先に現地を見せていただいて、発注だけはしておきたいと思います。 3年後というのも結構ぎりぎりなんですよ。 それで発注すると、その時には代金も支払わないといけないのですが……大丈夫ですか?」 「はい、大丈夫です。いつでもお支払いしますのでご安心ください」と颯太。 良い事言うねえ。 それで早速、生家に向かうことになった。 なぜか山川弁護士まで立ち会うのだそうだ。 やっぱり、ちょっとミーハー? 先導車に梨々子さんと山川さん。 2台目に俺と颯太が乗って生家に行った。 ミツワの車にアシスタントだ。 着くと玄関先に、小林さんや家政婦の皆さんが並んで迎えてくれた。 梨々子さんは笑っていた。 「もうすごすぎて笑いしか出ません」と小さな声で俺に言った。 とりあえず家に入ってもらって、お茶を飲んでもらうことにした。 そしてソファに座ってもらうと、全員を紹介した。 お互いに挨拶が済むと、 「これだけ広いと家政婦さんも大勢必要なんでしょうねえ。 こんな世界があるなんてねえ……」と梨々子さん。 「俺も最初に同じことを思いましたよ」と俺。 「やっぱりですか?」 「はい。この家は広すぎるので、将来はもっと減築して、 俺も颯太もここで暮らそうと思っています」 「え?今はどちらに住んでいらっしゃるんですか?」 「今は青山の実家の敷地に家を建てて、そこに住んでいます」 「あらま、ちょっと似ていませんか?」ふふと笑われた。 「今でこそにぎやかになっていますが、祖父の代から続く病院なんです。 昔は青山も本当に静かで、人もあまりいなくて閑散としていたんですよ」 「へえ、そうなんですか?」と梨々子さん。

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