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第7話 違和感のある言葉。

「美月さんと知り合いだったんですね」  美月が去った後に満月は太陽に話を振った。 「夜霧君が北白川と親しいと知ったとき、なんて偶然なんだろうって思ったよ」  太陽は苦笑いでそう言うと、少し乱れた弓道着の襟元を直した。  本当なら今すぐにでも美月の後を追いたかった満月だったが、その後から太陽まで追いかけてきたらと思うと出来なかった。  美月は満月が見た中で一番怯え、そして動揺しているように見えたから、太陽を追わせないように追わなかったのだ。 「どうにか謝罪を受け入れてもらえないと、今後北白川がやり難くなるのに」  太陽が過去に美月へ傷を付ける何かをやってしまったことは満月にも理解が出来たが、何かをされて傷付いた者へあんな圧のある言い方をしたら、誰だって許せないに違いない。  特に美月は人一倍自尊心(プライド)が高いのだ、謝罪を受け入れる余裕など持てないだろう。  それはそうとして、とはどういうことなのだろうか。  そのことを聞こうとしたが、太陽は弓道場の時計を見てから、少しだけ慌てた様子で満月に言った。 「夜霧君、また近いうちに私と会うと思う。どうかそれまで北白川のこと宜しく頼むよ」  それだけ言い残すと、太陽は立ち去って行った。 「あ、はいっ」  反射的に返事をしてしまった満月は、そのあと違和感を感じた。  いい人そうに感じた日向 太陽は、過去の美月に何をしたのだろうか。  それと同時に自分の知らない美月を太陽は知っていることに、満月の内心は嫉妬を感じていた。 「……はぁ」  恋人を信じる余裕がない自分が嫌になり、満月は深い溜め息を吐いた。

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