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第10話 焦れったい。
啄むような口付けを交わし互いの唇の柔らかさを感じる。
そしていつしか口付けが深くなる。
角度を変え、そして舌を絡ませ合うと唾液が混ざり合う。
唇すら性感帯の美月は唇に吸い付かれ重なる度に、快感を感じ身を捩りながら震わせていた。
「気持ちいいですか?美月さん」
返事をするかわりに悩ましげな表情で頷く美月の姿に満月は欲情した。
体勢を変えるべく起き上がり、満月は美月のワイシャツのボタンをゆっくりと外していく。
露出した白い肌すら暗闇に光り艷やかに見える、唇でその部分に口付けるように触れると、受けている側は甘い吐息が漏れ出す。
「んぅ……、はぁ」
普段抱き合うときは美月から服を脱ぎ捨てるのに、今日は何故か躊躇っているようなので、ワイシャツを脱がせることを辞めた。
その変わり満月は自分からパーカーを脱ぎ露出させると、美月はその筋張った大きな身体に触れた。
筋肉の盛り上がりを慈しむように触れる美月の形のよい指先がくすぐったくて、満月は苦笑する。
「くすぐったいです」
その満月の笑いに美月は満足そうな優しい笑顔を浮かべると、唇にそっと触れるだけの口付けを施された。
「満月。……俺はお前が大好きだ」
「美月さん?」
普段から告白のような甘い言葉を紡ぐことはしないのに、何故か今日は確認しているかのように発してきた。
だから満月も美月に甘い言葉をかける。
「俺も美月さんが大好きです。貴方がとても愛おしくて仕方がないんです」
愛おしいからこそ、相手を大事に大切にしたい。
受け身への負担がかからないよう、満月は美月を膝立ちにさせてからパンツを途中まで下ろすと、露出した下着は先走りの雫で濡れていた。
人のことは言えないが、美月の身体は特に敏感で素直で可愛いと思い、満月は下着の上からソコに優しく口付けた。
満月のその行為に美月の腹の奥がキュンキュンと疼きを感じてきていた。
「……満月。ソレ、焦れったい」
ようやく美月の調子がいつも通りに戻ったような口調になり、そんな彼を見て満月も胸を撫で下ろした。
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