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第11話 行為の過程。

 美月は自らパンツと下着を脱ぎ、ジャケットと同じように放った。 「今日はとても疲れた。……満月に癒やされたい」  弓道大会に出たのは満月で、体力的に美月は疲れていない。  けれどどうしても今晩の美月は満月に甘えたかった。  そんな我儘を言うほどまでに日向 太陽という人物に会いたくなかったことに気付いた満月は、本当なら二人の間に何があったのかを聞きたいが、今聞くべきときではない、と、直感し我慢した。  美月を下に敷き両足を抱えた満月は、ジーンズと下着をずらし、雄々しいモノをゆっくりと挿入する。  美月のソコは触れていないのにも関わらず柔らかかった。 「っはぁ、……ん」  甘い吐息を漏らす美月に満月は確認する。 「美月さん、痛くないですか?」  一度も慣らすこともなく満月の巨根を咥えたのだ、痛くないはずがない。 「ん……、っいたくない」  美月は嘘を付いた。  嘘を付いた理由は、満月から与えられた痛みすら愛おしいと思うからだった。  快感で溺れそうなセックスも、時々焦れて苦しさを感じるセックスも、美月にとっては満月と交わすことが重視されていた。  どのみち最後はとてつもない快感で終わるセックスには違いなくて、それまでに辿り着く過程を美月は楽しんでいた。  そして今痛いくらいが丁度いい、そんな気持ちだった。  満月に癒されたいのに、痛くして欲しいなんて美月は言えなかったので、痛くないと嘘を付いた。  それでも痛みすら快感に変わってしまい、反応している自分のソレを感じ、我ながら変態じみていると善がった。 「まんげつっ、……あぁ、ああぁっ……ん」 「美月さんっ、俺、……イきそうです」  絶頂に近くなるにつれ、満月の腰の揺れも激しくなっていき、満月は美月の中で爆発した。  ほぼ同時に美月も絶頂を迎え、放ったモノが二人の腹部を汚した。 「はぁ……はぁ……はぁ……」  暗闇に互いの荒い息遣いが充満し、床に倒れ込んだ。  息を整えてから満月は、まだ転がったままの美月を守るよう覆いかぶさり聞いてきた。 「俺は今、美月さんを癒すことが出来ましたか?」  まるで主人から褒められることを待っている大型犬のようで、美月はそんな満月を抱きしめた。 「お前は本当にいい子だな」  二人きりの幸せな時間を過ごしているそのとき、美月のスマートフォンにメールの着信があったが、マナーモードにしていたため、気付くのは早朝になってからだった。

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