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第22話*
まさか自分が、こんないかがわしい道具に頼らないといけない日がくるとは。
こういう道具は苦手だし、そもそも使い方がわからないものも多い。
兄に両腕を縛られたり、根本を堰き止められたりしたことはあるけど、それ以外の道具はあまり経験ないしな……。
「……はあぁ……」
特大の溜息をつき、仕方なくアクセルは一番一般的な張り型を手に取った。そして、こっそり懐に入れる。この時点でかなり後ろめたいことをしているようで、ものすごく恥ずかしかった。
人目につかないよう倉庫を出て、ダッシュで自分の部屋まで戻る。
張り型を取り出し、まじまじとそれを眺めた。
――持ってきちゃったけど、どうなんだろうな……これ。本当に効果があるのか……?
ピンク色のそれは、形だけは典型的な男性器に見える。だが玩具だから当然自力では動かず、人らしい熱さもなかった。
「……あれ、何だこれ?」
よく見たら根本にスイッチがある。
何かと思って押してみたら、張り型が振動しながらグィングィンと動き始めた。どうやら挿入時の動きを再現しているらしい。
――うへぇ……なんか無駄に生々しい……。
呆れながらスイッチを止める。
とはいえ、大人の玩具という目で見れば、これはこれでよくできているかもしれない。少なくとも、指を直接突っ込むよりは効果があると思われる。
「はぁ……」
気は進まないが、せっかく持ってきたんだ。ちょっと試してみよう……。
アクセルはバスルームに入って服を脱いだ。
全裸になって玩具にローションをまぶし、空っぽのバスタブに座り込む。
そして玩具の先端を、恐る恐る後孔に押しつけてみた。
「っ……」
感覚的にはなんか変なものが当たっている……という感じ。あまりドキドキはしない。
もう少し力を入れて、ぐぐっ……と押し込んでみたら、ほとんど苦もなく先端が侵入してきた。挿入そのものは問題なさそうだ。
その状態で、しばらく浅いところを刺激してみたのだが……。
「……うーん……」
やっぱり、あまり気持ちよくない。変なものが後ろに食い込んでいるだけで、それで何か感じるかと言われると微妙なところだ。
――もっと奥まで挿れれば少しは違うのか……?
この際だからと、更に力を込めて、スイッチがあるギリギリのところまで挿し込んでみる。
ほとんど根本まで挿れてしまったが、案外たいしたことはなかった。何かが尻に詰まっている感じはするが、それだけだ。別に気持ちよくはならない。
このままでは意味がないので、試しにスイッチを入れてみた。
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