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第52話*
「ちょっ……もう、当たり前のように縛らないでくれよ……」
「だってお前、最近腕力強くなってきたんだもん。振り回されたら痛いじゃない」
それは多分、ナインのアドバイス通り鍛錬の順番を変えているからだろう。
おかげで素振りの平均回数も増えたし、他の筋肉もより一層ハッキリしてきた。今なら兄とも互角に鍔迫り合いできそうだ。
そういう意味でも、ナイン――もといノインには感謝したい。彼が困っているなら手助けしてあげたい。
「……あっ」
そんなことを考えていたら、いきなり足首を掴まれ、左右にぐいっと開かされた。
スカスカしていた股間を剥き出しにされ、まだ慣らされていない脚の奥に硬いものを擦り付けられる。
それだけでぞわわっ……と鳥肌が立ち、ぴくんと肩が震えた。
「ち、ちょっ……まだ挿れないで……!」
「うん? いらないの? お前、全裸にされたらすぐ反応しちゃうのに」
「そ、それは兄上がいつも強引にするからで……」
「私のせいにしても駄目だよ。お前が意外とエッチなの、知ってるからね。裸にされたり縛られたりすると、急にスイッチ入っちゃうんでしょ?」
「ち、違うって……!」
「違わないよ。だってお前のここ、触ってないのにもうビンビンになっちゃってるし」
「っ……」
ピン、と指先で陰茎を弾かれ、息が詰まる。
アクセルのそこは直接見るまでもなく、先端が天井を向いてふるふる震えていた。
今はまだ勃起したばかりだが、きっとすぐに先端が濡れてどろどろになっていくに違いない。
――うう……簡単に反応しちゃう身体が恨めしい……。
頭ではものすごく恥ずかしいのに、兄の前だと際限なくはしたなくなってしまう。
この先の快感を知っているからこそ、身体がそれを求めて勝手に準備を始めてしまうのだ。後ろの孔がひくひく痙攣しているのが、その証拠である。
「っ、っ……」
何とか我慢したくて、背中で縛られた手をぎゅっと握り締めた。
まためちゃくちゃに抱かれるんだろうな……と半分怯えつつ、ごくりと喉を鳴らす。
「ふふ、興奮してるね。でも恥ずかしくて一生懸命我慢しようとするところ、すごく好き」
「う……」
「それに……最近お前、一段とスタイルよくなったよね。腰回りがきゅっと引き締まってて、すごく掴みやすくなった。お腹も薄くてしっかり割れてるし」
「それは、ナインのアドバイスのおかげで……」
「うん、知ってる。トレーニングの順番変えたんでしょ? これだけの恩義があるなら、お前がいろいろ世話を焼きたがるのもわかるね」
「……?」
「……まあいいや。挿れちゃうね」
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