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第113話*

 布団を跳ね除け、こちらの両腕を掴んで頭上で押さえつけてくる。 「そんなにお仕置きして欲しいなら、お望み通りにしてあげる。その代わり、途中で音を上げても知らないからね」 「えっ……?」 「お前が『やってくれ』って言ったんだ。どんな目に遭わされても文句言わないように」  ぞくっと背筋に悪寒が走った。  今更ながら嫌な冷や汗をかいていると、お決まりのように服を全部剥ぎ取られ、両手首を服の紐でキツく縛り上げられてしまう。  細い紐が手首にキリキリ食い込んで、地味に痛い。 「ちょっ……兄上、紐は嫌だって……!」 「何言ってるの。お仕置きなんだから、柔らかいタオルで縛ってあげるわけないじゃない。どんな目に遭わされても文句言うなって言ったでしょ」 「っ……」 「大丈夫、鬱血しても泉に浸かればすぐに治るから。……さて、次は……」  まだどこか拘束するつもりなのか。今度は何をされるんだろう。  びくびくしながら様子を窺っていると、兄はどこからか黒いスカーフを取り出し、こちらの目元に巻きつけてきた。 「あっ……!」  これまた後ろで硬く結び、簡単に外れないようにヘアピンで固定してくる。  両手の自由と共に視界すらも奪われ、恐怖度合いが一気に増した。  ――ま、まずい……これじゃほとんど何もできない……!  抵抗はもちろん、自分が今どんな状況か確認することも不可能だ。  ……いや、確認したところでどうにもできないのだが、見えない恐怖は確実にこちらの精神を蝕んでくる。何も見えないからこそ、いつもより感じてしまいそうなのも怖かった。  本当に大丈夫だろうか。初っ端からこんな有様じゃ、一時間も経たずに失神してしまうのではないだろうか。  一度やる気になった兄は容赦ないから、今日という今日は泣いても喚いても許してもらえないかもしれない……。 「っ……ひッ!?」  唐突に陰茎を掴まれ、次いで根元を締め付けられるような激しい疼痛に襲われる。どうやらただの紐ではなく、イボのついたコックリングを嵌められてしまったようだ。  ――ああ、そんな……!  以前、一度だけこれに堰き止められたことがあるのだが、その時はどんなに気持ちよくても出させてもらえなくて、相当苦しい思いをしたのだ。  もう二度と嵌められたくなかったが、まさか今――文句を言えない状況で、装備させられるとは思わなかった。  この時点で「お仕置き」を望んだことをうっすら後悔していたのだが、 「……っ?」  兄に亀頭を舐められ、ぴくんと肩が震えた。  まだ何か装備させられるのかと身構えていたら、濡れた先端を指先で軽く掻き分けられ、尿道口に細い棒状のものをあてがわれた。

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