118 / 120
第118話(フレイン視点)
「……あ、やっぱりトんじゃったか」
中にたっぷり注ぎ込んだ後、弟を確認したら、案の定全身をぴくぴくさせて気絶していた。
まあ、あれだけ我慢させられて、その上何度も弱いところを突かれまくっていたら失神するのも当然だが。
「…………」
起こそうかとも思ったが、可哀想になってそのまま寝かせてあげることにした。
お仕置き中に気を失うとか、肝心なところでいろいろ甘いものの、そういうところも含めてどうしようもなく可愛く思えてしまう。
――本当は「お仕置き」じゃなくて、私と繋がりたかっただけなんでしょ?
失神した弟を浴室で綺麗にしつつ、そんなことを思った。
アクセルが考えていることなんて、手に取るようにわかる。
自分は大好きな兄そっくりの友達と遊びに行ったのに、肝心の兄・フレインは家の中で一人お留守番。それを見たら、途端に罪悪感が湧いてきたのだろう。
自分が「浮気だ!」と怒るようなことは当然相手も怒ると思っているから、こちらの反応が気になって仕方がないのだ。
――この辺に関しては、いつまで経ってもわかり合えないかもなぁ……。
別にフレインは、アクセルが友達と遊びに行ったところで全く気にしないし、相手が誰であっても浮気だとは思わない。
時々マーキングしたくなるけれど、アクセルが「兄上一筋」なのは理解しているし、浮気なんてできる性格じゃないことも知っている。
だから変なトラブルに巻き込まれない限り、アクセルがどこで何をしていようが気にならないのだが……アクセルは「あまり兄上を放置していると、今度こそ兄上に愛想を尽かされてしまう」と不安になるタイプらしい。
これが「俺は唯一の弟なんだから、兄上に愛されて当然」みたいに開き直れる性格だったらこんな面倒なことも起きないのだが……。
「……まったくもう」
弟の全身を――中を含めて隅々まで綺麗にし、丁寧にタオルで拭いて就寝着を着せてやる。そして弟のベッドに寝かせ、薄い掛け布団をかけてあげた。
ここまでやってあげても、アクセルは全く目を覚まさなかった。……まあ、いつものことだが。
――どうせ目隠しプレイするなら、ノインくんも呼びつけて実験してみればよかったかもな。
視界を奪われた状態で、果たしてアクセルは兄と友達を見分けられるのか否か。
フレインとノインは見た目がそっくりなので、口調や立ち振る舞いで判断しているのだと思われる。ならば、お互いにお口チャックした状態でアクセルを目隠ししたら、どうなるか。本当に間違えずに区別できるのか。
ともだちにシェアしよう!

