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第119話(フレイン視点)

 楽しそうな実験だな……と思いつつも、でもノインくんにアクセルを抱かせるのはマズいかも……などと思い直す。  自分とノインは身体つきもそっくりだから、おそらく性器の形もほぼ同じ。  そんな相手に突っ込まれたら、例え本物の兄でなくてもアクセルの身体は反応してしまうだろう。感じまくっているアクセルは本当にすごいから、際限なくやりたくなるに決まっている。  それを考えると、やっぱり実験は無理かもしれない。  百歩譲ってやるとしても、フェラくらいになりそうだ。それ以上のことは許可できない。  ……まあ、こんなことを考えておきながら実行する気はないのだけれど。  ひとまず汚れたベッドを掃除しようと、枕やシーツ、マットレスを全部ひっぺがして魔法のドラムに持って行った。  夜遅くではあるが、この時間でないと大物の洗濯は迷惑になってしまう。ましてや事後の洗濯は、誰かに見咎められると面倒臭い。ユーベルに見つかった日には、絶対に小言を言われる。  洗濯物が洗い上がるのを待ち、綺麗になったらすぐさま回収して家に戻った。  そして元通りにベッドをセッティングし、ようやく一息つく。  ここまででかなりの大仕事だったから、少し汗をかいてしまった。やった後の義務とはいえ、弟もベッドも一人で掃除するのは結構大変なのである。 「あに、うえ……」 「……!」  アクセルが寝言を呟いた。  お仕置きをねだった本人は今も呑気に眠っており、事後の始末も全部丸投げしてしまっている。 「まったく……お前は、本当にもう……」  怒る気力もなくなり、やれやれと呆れた溜息を漏らした。  時々イラッとすることもあるけど、何だかんだでやっぱり可愛い。大事な弟であることは変わりないし、ピンチの時は何を置いても助けてあげたくなる。  これじゃアクセルのためにならない、長い目で見れば放置した方がいい……という案件もたくさんあるのだが、それでもつい手を貸してしまう。  それはもう、兄としての本能なのだろう。 「……しょうがないね。私にとっては、お前が一番なんだからさ。やっぱり見捨てられないし、何やってても最終的には許しちゃうんだよ」  そんなことを言いながら、弟を優しく撫でる。 「だからお前は、これからも自分の思ったようにやりなさい。お兄ちゃんはいつでもお前のこと見守ってるからね」  思うところはたくさんあるが、結局これがいつもの着地点になる。  自分が兄でアクセルが弟である限り、それは永遠に変わらないのだ。  ふっ……と微笑み、フレインは自分のベッドに入った。そして今度こそ眠りについた。

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