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第4話 俺が凄く可愛いからだ……。
私立の小学校に通う年齢になった美月は、可愛いと評判の女の子よりも更に可憐に可愛らしく成長していた。
可愛らしく成長し過ぎたせいで、若頭派の組員だけでなく、児童性愛者からも視線を感じるようになっていた。
そんな美月に初めて手を出したのは、男性教員だった。
裸になるよう指示してきた教員に、美月は嫌だと伝えたら、指示棒で打たれ痛い思いをした。
抵抗したら痛い思いをすること、そして何もしなければそのぶん行為は早く終わることを学んだ。
「北白川は良い子だから、先生の言うことを全部きけるはずだよな?」
裸になると身体を両手で這われるように触れられ、それから舌で敏感な部分を嬲られた。
自分が何故こんなことをされるのだろうと美月は考えたが、その答えは本能的に気付いた。
『そうか、俺が凄く可愛いからだ』
嬲られると身体に悪寒が走る、それと同時に今まで感じたことのない何かを感じることを知った。
自分の身体が自分のものではないような、そんな薄ら寒い心地よさだった。
このことを家族に言ったら先生は殺されるのかな、と、美月は思い、だから言えず一年間をやり過ごしてしまった。
そして小学二年生に上がり間もない頃美月は身体に異変を感じるようになっていた。
敏感な部分を嬲られていないときでも、身体の芯がむず痒く疼きだすようになってきていたのだ。
衣服が擦れるだけで息が上がるようになると、美月は悪寒以外に感じていたものが何かを理解した。
『これは、快感という感覚だ』
嬲られるのは嫌なのに、身体を悪寒を感じると同時に得も言われぬ感覚になり、何故か期待をしてしまう。
このままでは道を踏み外すと直感を感じ恐れた美月は、家族にではなく保健医に打ち明けることにした。
「先生。……俺、とても困ってることがあるんです。家族にも誰にも打ち明けられなくて。でも俺がこれを話したら先生も困ることだと分かっているけど、自分では解決できそうもないんです」
美月は男性教員から一年間にされたことを恐る恐る話をし伝えた。
それを知った保健医は、美月が被害者だと特定されないように学校側に報告すると約束してくれた。
極道一家の家族ではなく学校側に打ち明けたことで、男性教員は命を落とすことを免れたが、とある小学校で起きた大事件としてメディアに報道されることとなった。
学校側は被害者の名前を伏せたが、全校生徒は被害者を特定しなくても美月だと悟り、そして美月が極道一家の長男ということもあり、腫れ物扱いに拍車がかかってしまった。
だがその扱いが功を制したのか、小学校ではそれ以上の問題は起きなかった。
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