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第15話
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「やめて……ッ、幸君、なんでこんな……!」
龍馬の悲鳴は、春の陽光に溶けることもなく、幸人の冷徹な笑みに吸い込まれて消えた。
「なんで、なんて野暮なこと聞かないでよ。……強いて言うなら、ボクがりょうちゃんを、この清らかな天界から引き摺り下ろしたいから、かな。泥濘の底にある、本当の快楽を知りたくない?」
幸人が、濡れた舌先で己の下唇をずるりと、いやらしくなぞった。その仕草一つに、龍馬は蛇に睨まれた蛙のような戦慄を覚える。
「意味が、わからない……っ」
「いいんだよ、わからなくて。ボクはね、掃き溜めのような人の業を数えきれないほど見てきた。でも、りょうちゃんだけは、残酷なほどに輝いてるんだ。だからこそ——その光を濁らせて、ボクと同じ真っ黒な世界に閉じ込めたくなったんだよ」
すぐ隣の通りからは、活気ある市場の競り声や、笑いさざめく群衆の気配が聞こえてくる。けれど、龍馬の耳に届くのは、鼓膜を直接愛撫するような幸人の湿った吐息だけだった。
「だってさ、気づいちゃったんだ。清らかな君も愛おしいけど、無様に乱されて、汚された君はもっと——ボクを狂わせてくれるって」
「だから、何の話を……! 僕は、全然、綺麗なんかじゃ……っ」
「綺麗だよ。ほら、こんなにも……熟れきった果実のような、桃尻」
容赦のない言葉と共に、幸人の指が蛇のごとき執拗さでズボンの中へと滑り込んだ。硬い爪が、柔らかな皮膚を裂かんばかりに這い、やがてダイレクトに尻の割れ目へと突き立てられる。
「あ、ぁ……っ!!」
白日の下、衆人環視に近い状況で暴かれる秘部。龍馬は屈辱と恐怖に身を震わせ、逃げ場を求めて腰を捩る。だがその必死の抵抗こそが、幸人の中に眠る獣の飢えを、鮮烈に呼び覚ましてしまった。
「い〜声……。震えてるよ、りょうちゃん。ここ、欲しがって、ひくついている」
「や、やめて……馬鹿っ、離して……!」
「ダメだよ、もう遅い。挿れるよ?」
「だ、め……ぁっ、んんんっ!」
拒絶の言葉を飲み込むように、幸人の指が、市場の熱狂を遮断するほどの深さまで、龍馬の最も柔らかく、最も熱い「聖域」へとぬるりと侵入した。
青空の下、眩暈がするほどの眩しさの中で、龍馬の純潔が、甘美な絶望へと塗り替えられていく——。
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