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 電気は消したから、暗い。さくらの傍の外灯のあかりが、磨りガラスを透けてくる。あみさんの、赤い頬を、わななく喉を、ほんやり照らしている。 「ぁ……は……あぁア……ん!」  がくん、と、あみさんの喉が反り返った。俺はそれを眺めながら、ぜいぜい、息する。俺を、根元までぜんぶのみこんだあみさんの下腹が、汗でじっとり湿っている。 「へい……き? くるしくない?」 「ん……うん……」  頷くあみさんが、お尻をゆすゆす揺らす。たくさんつかったローションが、ぬちぬちする。 「ゆう、も……いたくないか? きつく、ない?」  俺は、あみさんのおでこにキスする。汗がしみてしょっぱい。あみさんの味。俺より八センチ高いあみさんの顔が、こうしてるとすぐ近くで、うれしい。 「さんかいめだから……すぐなじむね」 「うん……」  素直なあみさんがかわいくて、俺は顔中にキスする。あみさんの呼吸が整うのを待つ。今日する三回目のセックス。 「はあ……、はあっ……、はあ……」  あみさんの、意識して続けられる呼吸が、深く、のろくなる。閉じられていたまぶたが、ゆっくりと持ち上がる。長い睫に、涙の粒がひかっていて、俺はみとれる。とろりとぬれてる瞳が、俺を見る。ため息。 「はぁっ……。ゆう、の……かたくて、あつい」 「……うん……」 「さんかいめ、なのに……げんきだな……」  あみさんは、下腹を撫でながら、うっとりと言う。 「かたくて……きもちいい」  俺は、照れた。あみさんは(見かけによらず)表現がけっこうストレートだ。特に、こうしているときは。固まった俺に、あみさんはキスをする。くちびるに。やわやわ、舌を使って、ぬとぬと、いやらしいキス。 「っ……う」 「……いま、でかくなった」 「だって、あみさんが」  文句の続きは音にならなかった。あみさんが息ごと食べてしまったから。 「ん……、……は、ぁ……っ」  濡れたかわいいリップ音を立てて、あみさんが俺のくちびるを解放する。唾液の糸を繋いだまま、誘う。 「はやく、うごけ」  俺は、くちいっぱいに溜まってた唾液を飲み込む。熱くて重くてたまらない腰を、あみさんに擦り付けた。 「あっ、あっ……ん……あっ……」  あみさんが少しずつ勃起できるようになってきたのと、おそらく比例して、俺たちはセックスがうまくなった。どちらも同じ回数だけこなしてるから、とうぜんといえばとうぜんだ。  俺たちは知ったし、学習してる。おたがい、どの角度がよくて、動きやすいか。良い場所、感じる場所。あみさんのそれを、俺は堅い亀頭でほりあてることができるし、あみさんは、あみさんは。 「あ! ぁ、あん、ぁ……は、んんん!」  俺の斜め後ろで、ざり、と擦れた音がした。たぶん、あみさんの、かかとか爪先が、畳の上をこすった。あみさんが、はあはあ息する。ほっぺたが赤い。太い眉毛は下がってる。瞳はぬれて、とろとろ。腰と太ももがヒクヒク痙攣して、背中が、かくんって浮き上がった。 「あ、はあっ、はぁ、ん」  シーツと畳に爪を立てて、身悶える。たくさん感じてる顔。あみさんは、感じるのがうまくなった。それもとびきりじょうずに。 「ん……うぅン……はあっ、もっと……はあっ……」  俺に向けて、腰をかくかく動かす。あみさん、せっきょくてきだ。いやらしい。えっち。俺に媚びる腰に応えながら、俺はあみさんに、する。いじわるな質問を。 「……そんなに、えっち、したかった?」  息を弾ませながら、あみさんはすぐき、うん、と首を縦に振った。腰とおしりを、もっとくねらせた。 「はあっ……うん……シた、かった……」  ナカに、あたってる。あみさんの、いいところ。前立腺。俺の亀頭がはまってて、それを、あみさんは、ぐりぐりする。 「はっ、んぅ、じしゅ、れ、ン、しなが、らっ……おれは……、あっ、んは」  素直でえっちなあみさんの身体を、見下ろす。汗が、腹筋の溝に、おへそに、みずたまりになってる。俺が内側にいる腹。その下のちんこは、萎えてる。動くたびに、ふにゃふにゃ揺れる。なんだか、ひとつのいきものみたい。ぷにゃぷにゃ跳ねるそれを、掴んだ。「はあん」って、いやらしい声があがった。 「んあ! や、んン……! そこ……やあっ!」 「うん……ぼっきしてないけど、感じるね」 「ん……うんん……! でな、い、でない……から、やめ……!」 「ごめん」  でないのに、いじられるのがつらいみたい。いじわるはやめて、勃起してるほうに、する。 「――――は、ぅ!」  ちくびを、指の腹で摘まんで、転がす。こっちは、ちゃんと気持ちいいから。 「ふぁ、ああっ! ゆ、うぅ……っ、あっ、あっ」  こうやって、ちくびをくりくりされるのが、あみさんは好きだ。これをしながら、前立腺を掘ると、くたくたになってしまう。くたくたでとろとろ。あんかけみたい。 「あぁ……はぁん……っ、ゆ、きもち……きもちいい……ゆ……ぁんっ」 「ん……あ……!」  俺は、声が出た。あみさんが、きゅうきゅう俺に吸い付くから。強烈で、熱烈に。 「はあっ……あみ、さん……」 「ぅん……んん……っ、もっと……ゆう……っ」  俺もあみさんも、夢中になって腰をぐんぐん動かす。すごくて、俺は声が出る。情けない声が。 「あっ、あみ、さ……それ……! っ、ううっ!」 「んっ、んっ、ゆ……ゆー、きもち? ゆぅも、きもちいか?」  俺は、めちゃくちゃに首を振る。縦に。あーもう、さんかいめなのに、すぐにイきそう。まだいきたくなくて、がまんする。あみさんが、ふにゃって笑う。 「なら、よかった……」  かわいい。舌が、くちびるを舐める。えっち。いやらしい。まるで俺を誘ってる顔。ああ出したい。しゃせーしたい。俺は、熱くて重いあみさんの両脚を、肩に担ぐ。  その浮かせた腰に、強く振り下ろした。

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