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第3話 立ち話してるだけでかっこいい
奥の席にいつも溜まっているイケメン軍団。
剛を連れて行かれて女の子は諦め顔だ。
「ねえねえ、由里亜(ユリア)アンタが目をつけてた彼、奥に連れてかれちゃったよ。
アタシも奥の連中とお近づきになりたいなぁ。」
友達らしい女の子たちが寄ってきた。
「なんか、可愛い男がいると思って、一緒に踊ろうとしたら、持ってかれた。」
「あの仲間になれるんならアタシも行きたい。
連れてって欲しい。」
この店の常連でイケメンでおしゃれでお金持ち風な男たち。いつも目立っている。
遊んでる女子ならみんな知ってる。狙ってる。
中でも沙也加は一歩突き抜けて、高柳成湫と付き合っていると言う噂。
「沙也加のは作り話じゃん。
成湫は沙也加となんて,付き合ってないって。」
「アンタ,この前から変な言い方するのね。」
意味深な笑い方をして莉里は言った。
「あたし、成湫とホテルに行ったもん。」
「あーあ、あいつら、イケメンだけど悪食だって、みんな言ってるよ。何でも誰でもいいんだって。アンタ食べられちゃっただけじゃん。」
「抜け駆けしたね、莉里。友達無くすよ。」
奥の男どもはうんざりしている。
「成湫、おまえあの子に手ぇ付けたの?
最悪だな,おまえの女好きも。」
「こっちにも、とばっちりが回ってくんだよ。」
いつも来ていれば顔見知りにもなる。しつこく声をかければタマにはいいかな、と付き合ってしまう。
「ガキだなぁ。一般人には手を出すなって。
「一般人じゃない奴ってどこにいる?」
「ちょろいのは自称モデルってやつ。
売れてない女優も緩いぜ。」
バチンっと頭を小突かれた。
「何だよ。榊(さかき)か。」
「女をおもちゃにすんな!」
「堅いなぁ。してねえよ。
オイラは喜ばしてんの。」
「成湫だけじゃねえだろ。」
榊誠(さかきまこと)は女の噂がない。
「つまんねえやつだな。おまえ、そっちか?」
ゲイの噂は山辺航(やまべわたる)にある。
自分でも隠さない。
「おまえの彼氏は勝利だろ。」
竹之内勝利(たけのうちかつとし)のことを言っている。勝利はいつも否定して逃げ回っている。
「おまえら、あのパーティ,行く?」
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