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第5話 基準

 どう言う基準で選ばれたのか、はみんなの疑問だった。  あの日から剛が仲間になった。仲間と言うのも気恥ずかしい。何となく近くなっただけだ。仲良しこよしのお友達ごっこは面映ゆい。 「みんな参加の返事出した?」 出したものには日程表が送られてきた。 「サーフィン、出来るかなぁ。」  ハワイ行きは延期になった。  最初の顔合わせが横浜のインターナショナルホテルで開かれる。 「なんだ、結局みんな参加じゃん。 クールぶっててもみんなミーハーなんだな。」 「ミーハーって死語? わかる?」  トレスコードがあった。みんなそれなりにスーツを決めて車が迎えにきた。  案内されたのはプールサイド。 スーツで決めてプールサイドではもったいない。 「泳ぎたいな。」  立食で、ボーイがトレーにシャンパングラスを乗せて歩き回る。  ボーイは何故かみんな金髪碧眼の白人だ。 「サンキュ。」  グラスを受け取って立ったまま、飲み干す。 「お代わりくれよ。」 「飲み過ぎんなよ。」 「ぜんぜん平気。女の子たち、可愛いなぁ。」  プールサイドで談笑している人目を引く女の子たち。美人勢揃いだ。  こちらも負けてはいない。 背の高い端正な顔立ちの男たちが、時折声を立てて笑い合う。  プールサイドのステージで生バンドが演奏している。音楽があると胸が躍る。  ラテンミュージックの愛の歌か。みんなロマンチックな気分になってきた。 「誰も、会の趣旨を説明したりしないんだな。 勝手にくっつけ、って事か?」 「別にくっつかなくてもいいだろ。」  招待客はあのクラブでピックアップされたのか知った顔が多かった。 「蓮司、知ってる客が多いんじゃね?」 「うん、そう。さっきから挨拶ばかりだよ。」  剛が可愛くなってる。ゲイがみんな狙ってるような空気がある。 「こっちに来いよ。」  また、航に手を繋がれて奥のソファに座った。 参加者にゲイも多いのか?

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