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第6話 謎のまま
ロマンチックなラテンの名曲がムーディな雰囲気を盛り上げる。
「まだ、明るい。昼間っからこの雰囲気ってヤバくない?」
このパーティの関係者がマイクを通して何か言ってる。
「プールの奥のバンケットルームにお酒とお料理が用意されています。
後ほど皆さんにはこのパーティの主催者がご挨拶しますが、もう少しお料理を召し上がってご歓談くたさい。」
みんなゾロゾロと建物の中に入っていく。
「このホテルはお料理が有名なのよ。
フレンチ、イタリアン、日本料理はもちろん、メキシコ料理のシェフもいる。美味しいのよ。」
「バーも素敵なの。バーテンダーが、ね。」
女の子たちの話し声でこのホテルのウリがわかる。会費も無しでこの豪華なパーティとは。怪しいと感じていた。
「ノコノコ来たけど怪しいな。」
榊が言った。硬派の榊は女の子が可愛くても関係ない。実生が
「ハワイ行くの流れちゃったな。
サーフィンやりたかった。
なんだよ、この茶番は?」
「合コンさせてカップルが出来ると、得するのは誰なんだ?」
高柳が可愛い女の子の肩を抱いてご満悦な様子でこちらに来た。
「成湫は大概にしろよ。
この前も女で揉めたよな。」
蓮司が綺麗な女性たちに囲まれている。
「キャバのナンバーに入ってた女の子たちですよ。懐かしいな。」
「やだ、人をおばさんみたいに。
懐かしがるほど昔じゃないわよ。」
「そうだな、まだ二年前だ。」
「蓮司,相変わらずイケメンねえ。」
イケメンで親が店をたくさん持っている,と言うので彼女たちにとって蓮司は優良物件だった。
今でも人気がある。伝説の黒服だ。
この所、航は剛にべったりだった。剛はゲイだとは決まっていない。航が勝手に離さないだけだ。
「航、卒業出来そうか、大学。
もうこれ以上置いてくれないだろ。」
「別に卒業しなくてもいいんだ。
うちは老舗の和菓子屋だ。
学歴はいらないんだよ。」
「和菓子作りの修業したわけでもないだろ。
潰しが効かないな。」
「ハワイでサーフィンやって暮らしたいよ。」
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