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第8話 水のしぶき
パーティはあの日が初日だった。
あれから数回、召集がかかった。初日に打ち解けて顔見知りになった者が数人いる。
二度目は和やかな感じで始まった。また、あのインターナショナルホテルだった。
今度は水着着用でプールサイドだった。スーツを脱いでも身体に自信のある仲間たちだ。いつも海で鍛えている。
マイペースでサーフィンをやっている榊と、サーフィン好きな実生と航。
女の子の目を意識して鍛えている成湫と蓮司。
勝利の筋肉は女の子向けじゃない。男受けのためだ。そして剛は単に泳ぐのが好きだった。
パーティの初日以来航が剛に近すぎる。今日も半裸の剛のそばを離れない。
サーフィンで鍛えた航の身体はカッコいい。
バンケットルームのバーは、長いカウンターがプールに続いている。プール側からも飲み物が注文できるようになっている。
あのバーテンダーに注文した。
「もう夏だね。5月は夏。夏の光だ。
ピニャコラーダがおすすめです。」
剛はバーテンダーに見惚れて上の空だった。
成湫が水着の女の子を二人、両手に抱いて歩いてきた。
「モテモテだなぁ。」
実生の声に
「俺、モテ期かもなぁ。」
榊と蓮司がやって来た。
成湫の腕から一人の女の子がするりと抜け出してプールに飛び込んだ。
水のしぶきが飛んできて、見事な肢体が水に消えた。そのままきれいな泳ぎっぷりでターンすると近くに来て水から上がった。
「ふーん、きれいな身体だ。成湫の彼女?」
榊の首に抱きついて
「あたしは誰のものでもないわ。
あなたのものになりたい。」
「俺は間に合ってるよ。離してくれ。服が濡れる。」
「あら、泳げないの?」
榊はこちらを向いて笑った。ひらりとプールに飛び込んだ。抜き手を切って悠々と泳ぐ。
水を滴らせて上がってくると、からかった彼女を抱きしめた。
「二人とも濡れれば問題ないわね。」
客室のキーを投げてよこした。
「あなた、バスを使って、着替えが必要よ。
あたしの部屋はダブル。一緒に行きましょう。」
タオルを巻き付けて歩いて行った。
成湫が
「俺が目をつけてたのに。」
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