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第13話 名前
「名前,聞いてない。」
「ああ、言ってなかった。キミは?」
「河村、剛。」
「ごうくんか。」
「あなたは?」
「青木、あおき有人。」
「ゆうじん?」
「人が有る、と書く。」
「無人の方がカッコいいのにね。」
「ああ、無人島とか、か?」
有人は剛を抱き寄せて、
「セックスの後でこんな話、してるのおもしろいな。」
指で髪を撫で付けて頬にキスされる。剛も両手で首に抱きついて有人を見つめる。
「初めてだったんだね。
どう?また、会ってくれる?」
「有人はいいの?」
「僕たちさっきから質問に質問で返してるね。
よくない傾向だ。」
剛は、有人と、この次はあるのか、不安だった。この人の事を知らない。
これで終わり?一回だけ?
こんなペントハウスに住んでるのはきっとお金持ちなんだろう。ただのバーテンダーではなさそうだ。
グッと肩を抱き締められた。
「僕は気付いてたよ、キミの視線に。」
耳元で囁かれた。
「ずっと僕を見てたね。」
剛は有人に抱かれて、また欲しくなった。
「初めてなのに積極的だ。」
反応している剛の男、を触る。
「そうだよ。有人が教えたんだ。」
お互いに何も着ていない。ジャグジーからずっと裸だった。
優しく抱かれて身体を開かれる。初めての場所を晒された、はじめの恥ずかしさも薄れて来た。
身も心も持って行かれた。
「有人、素敵だ。」
普段なら考えられない所を曝け出して身を委ねる。有人の長い指が剛の秘密の場所を愛撫する。
あのシェーカーを振っていた手が、今は剛の猛ったモノを育てる。
(上手だな。)
少し傷ついた気持ちで剛は思う。それでも気持ちいい所を知っている指が剛を蕩けさせる。
いつのまにか後ろから抱かれて、解されてトロトロになった所に有人の男、があてがわれた。少しずつ進入してくる。
「痛くない?」
「うん、大丈夫。」
さっきから気持ちいい所を攻められている。
ビクンッ。
「剛は感じやすいね。ここ、気持ちいいの?」
「うん、あ、奥にくる。」
有人が腰を使って抽送が始まる。
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