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第14話 朝食を食べる意味

「あ、ああ、あん、すごい。」 「ああ、剛の中はすごくいい。絡みつく。」  後ろから貫かれて抱き締められた。 「ぴったりだ。体が重なる。」 (このサイズ感がいい。この子は僕とぴったりだ。体の相性が。)  朝になった。初めての人の家に泊まってしまった。ふかふかの大きなベッドで何回も絶頂を迎えた。 「起き上がれるか?」  抱き起こされて優しく頬を撫でられる。 「有人,仕事は?」 「ああ、大丈夫。今日は剛に付き合うよ。 抱き潰したようだから。」  昨夜、抱かれながら 「好きだから何度でも、こんなになるんだよ。 初めてだ、こんな気持ち。」  有人にそう言われて剛は何度も気を失ったような気がする。  バスローブ姿の有人が珈琲を淹れている。 「朝食はルームサービスでいいかな?」  ペントハウスの広いダイニングで食事した。 コンチネンタルブレックファストで、玉子の茹で時間を聞かれた。10分くらいかな、考えたことがなかった。 「オムレツにもできますよ。」  ボーイに言われてオムレツにしてもらった。 ワゴンに乗った小さなコンロで手早く作られた、 ベシャメルソースとトマトソース二色のソースの卵料理は絶品だった。  焼きたてのクロワッサンも幾つでも食べられそうなおいしさだった。 「朝から食べ過ぎちゃうな。」 「毎朝、剛とこうして朝ごはんが食べたいな。」 「えっ? 毎朝、?」  有人はフフッと笑った。 優しく抱かれてソファに並んで座った。 「もう昼に近い。時間は大丈夫か?」  剛は有人に聞いてみたいことがたくさんあった。 「あの、ここはどんな所なんですか?」 「相変わらず敬語だね。 チュトワイエでいこう。ボーボワイエでなく。」 「フランス語ですね。チュトワイエはタメ語だ。 「キミは不思議な子だね。 フランス語が分かるのか?」 「いえ、子供の頃、タイとベトナムで育ったので。父の仕事で。」  父親は日本のM製菓のバンコク支社に勤めていた。 「フランス語は全然出来ませんよ、俺。」

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